「Intel Developer Forum Japan 2005」(IDF)では、同社らが推進する無線インタフェース「ワイヤレスUSB」に関する展示・デモも行われている。
すでに規格自体は1.0RCまで進んでおり、来年にはキーボードやマウスを始め、ハブやプリンター、各種ドライブなど、USBインタフェースが使用されている機器全般への採用が進むものと見られる。もちろんその中にはデジカメも含まれる。
ワイヤレスUSBとは、超広帯域無線(UWB)技術を基盤とした無線インタフェースで、3メートルの距離ならば現在使われている有線のUSB2.0と同じ480Mbpsという転送速度を実現する(理論値)。USB 2.0の最大ケーブル長は5メートルだが、ワイヤレスUSBの最大到達距離は10メートル程度となる見込み。
会場では、NECや米Staccato Communications、イスラエルのWisairといった企業がワイヤレスUSBに関する展示を行っており、米Staccatoは先日富士通と共同で発表したデジカメ用ワイヤレスUSBシステムのデモを行っていた。
このシステムは富士通のデジタルカメラ用開発プラットフォーム(Mシリーズ)と、StaccatoのUWB開発キット(Ripcord)を組み合わせたもので、現在はワンチップ化を含めた調整が行われている最中。秋以降の出荷を目標としており、「10ドル以下の価格を目指したい」(同社)。
「自社のSoCへ組み込みたいというニーズも存在するため、チップ単位で提供するだけではなく、物理層のみで提供することも考えている。9月にはワンチップとして提供できる見込みなので、順調にいけば来年にはワイヤレスUSB対応デジカメなども登場するのではないか」(同社)
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