Intelが地球温暖化に一役買っている。同社が4月14日確認した。ただし悪い方にではない。ロシアのIntel従業員2人が、世界最北端になると見られる無線LANホットスポットを北極点から130キロの地点に設置した。
ホットスポットは北極のバルネオ基地に開設された。このテント基地は氷が安全な状態にある4月、科学者、研究者、レスキュー部隊に利用されている。
もっとも同基地の環境はコンピュータ機器にとって理想的とは言い難い。Intelによれば、気温がマイナス30度以上になることは稀だという。
そうした困難にもめげず、2人は802.11b/gのアクセスポイントを基地本部に設置、IntelのCentrinoを搭載したノートPCを4台使って無線LANを構築したという。屋外にはもう1台のコンピュータを置いて衛星電話に接続、インターネットを使えるようにした。このホットスポットは、モバイルPCかポケットPCを持っていれば基地内の誰でも利用できたとIntelは話している。
このホットスポットはもうダウンしてしまったが、Centrino搭載のノートPC1台は研究者に使ってもらえるよう「North Pole 33」基地に残された。この基地は間もなく自前の無線LANを導入する見通しだという。
Intelではこの実験について、モバイル技術によってユーザーがどこでも作業できるようになることを示す一例だと指摘。新機器をテストするのに北極以上の場所はないと話している。
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