もし番組の途中でトイレに行きたくなったら? もし深夜に帰宅してニュースを確認したかったら? そんなときに便利な液晶テレビが登場する。東芝が4月18日に発表した「ちょっとタイム [Face] LH100シリーズ」は、内蔵したHDDを使って、少し進んだ生活を提案するデジタルハイビジョンテレビだ。
ちょっとタイム Faceは、26V型、32V型、37V型の3モデルがあり、いずれも160GバイトのHDDを内蔵している。HDDは、ハイビジョン放送を含む番組の録画に使えるほか、「ちょっとタイム」機能や、「今すぐニュース」という「テレビにHDDを搭載したら、こんなに便利になる」(東芝)機能を追加した。発売は5月下旬の予定で、価格はオープンプライス。各モデルの概要は下記の通りだ。
製品型番 | 26LH100 | 32LH100 | 37LH100 |
---|---|---|---|
画面サイズ | 26V型 | 32V型 | 37V型 |
輝度 | 500カンデラ☆3☆ | ||
チューナー | 地上アナログ×2、地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル☆3☆ | ||
内蔵HDD | 160Gバイト☆3☆ | ||
入出力端子 | D4入力×1、ビデオ入力×3、S2入力×2(26型は1)、LAN端子、USB端子、IEEE 1394(デジタル放送録画用)など☆3☆ | ||
外形寸法(※1) | 67.8×35.1×59.4ミリ | 79.4×35.1×66.7ミリ | 91.6×35.1×75.3ミリ |
想定価格(※2) | 31万円前後 | 35万円前後 | 50万円前後 |
発売日 | 5月中旬予定☆3☆ | ||
たとえば、テレビを見ているときに電話や来客があったとき。席を外している間に重要なシーンを見逃してしまうことも多い。そんなときに「ちょっとタイム」機能の出番だ。席を外す前に、リモコンにある「ちょっとタイム」ボタンを押すと、そのシーンから録画を開始。用事が済んだ後で、もう一度ボタンを押すと、先ほどのシーンに遡って続きを見ることができるという具合だ。
もちろん、DVDレコーダーを持っている人なら、“タイムシフト”(東芝製品ならタイムスリップ)機能を使って同じことができる。ただ、DVDレコーダーの電源を常時立ち上げている人は少ないし、チャンネルや入力切り換えなどの手間も生じるため、すぐに席を離れなければならないときには不向きだ。「テレビにHDDが入っていれば、ボタン1発で済む」(製品企画を担当した東芝デジタルメディアネットワーク社CTV事業部TV商品企画部の本村裕史主務)。
「ちょっとタイム」ボタンは、ザッピングの時にも役に立つ。たとえば、ドラマを見ていてCMに入ったため、裏番組の野球中継に切り換えたら、そのまま長見してしまうこともあるだろう。このとき、ドラマのチャンネルで「ちょっとタイム」ボタンを押しておけば、野球に切り換えても安心。新Faceにはデジタル3波対応チューナーと2つのアナログ地上チューナーが搭載されているため、テレビだけで裏番組を録画しておくことが可能だ。野球が一段落したら、ドラマのチャンネルに戻ってボタンを押し、続きを見ればいい。
さらにデジタル3波チューナーは、異なる放送波なら同時に使える仕様となり、アナログ地上波の裏番組録画はもちろん、BSデジタルとCS110度、BSデジタルと地上デジタルといった組み合わせでも裏番組を視聴できるという。“地上デジタル同士”や“デジタルBS同士”“CS110度同士”の裏番組録画には対応していないが、地上デジタル放送の場合は地上アナログと組み合わせるという手がある。
ただ、「ちょっとタイム」機能は、あくまで番組を一時的に溜めておく“キャッシュ”という位置付けだ。DVDレコーダーの代替にすることを意図したものではないため、いくつかの制限もある。
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