韓国のポータブルプレーヤメーカー mpioは、フラッシュメモリを搭載したポータブルプレーヤーの新製品として動画再生も可能な「MPIO-one」と、FYシリーズの新製品となる「FY500」を発表、5月上旬から順次発売する。
各モデルともに256Mバイト/512Mバイト/1Gバイトの容量が用意され、価格はオープン。市場想定価格はMPIO-oneの256Mバイト版が2万円前半、512Mバイト版が2万6000〜7000円、1Gバイト版が3万円前後になる見込み。また、FY500の256Mバイト版が1万5800円、512Mバイト版が2万800円、1Gバイト版が2万5800円となる見込み。
MPIO-oneは55(高さ)×32(幅)×15(奥行き)ミリ・重さ34.5グラムというマッチ箱程度のサイズながら動画再生も可能なポータブルプレーヤー。本体前面には操作を行うコントロールスティックと共に、解像度96×64ピクセルの1.04インチ有機ELディスプレイを搭載する。
対応する動画ファイルは独自形式の.mp4のみ。転送については添付ソフト「Transcoder」の利用が必要となるが、同ソフトはavi/mpg/wmv/asfに対応しており、転送時にファイルフォーマットの変換を行うことができる。USB 2.0に対応しており、最大8.5Mバイト/秒という高速なデータ転送が可能だ。
再生可能な音楽ファイルのフォーマットはMP3/WMA/Ogg Vorbisの3種類。FMラジオとダイレクトレコーディング機能も備えており、それぞれWMA形式で録音することもできる。ID3タグとWindows DRMにも対応するほか、10種類のイコライザーと3種類のサウンドエフェクト、スピードコントロール機能も備える。
インタフェースとしては3.5ミリステレオジャックとUSB端子を備えており、内蔵リチウムイオン充電池で約15時間の音楽再生、もしくは約2時間の動画再生が行える。
FY500は既に発売されているFY400などと同じ、スティックタイプのオーディオプレーヤー。
カマボコ形の本体背面部分には浅い溝が彫り込まれており、手にした際に適度なグリップ感を与えてくれる。ボディはアルミ製を採用。「アルミボディのこの質感を訴求したい」(同社製品を国内で展開するアドテックの福山広樹氏)
本体サイズは26(幅)×67(高さ)×20(奥行き)ミリ、重さ30グラム(本体のみ)。本体前面には4行表示可能な液晶ディスプレイ(128×64ピクセル)を搭載し、ID3タグの情報などを表示することができる。電源には単4形乾電池を使用し、約14時間の再生が可能だ。パッケージにはSENNHEISER MX400相当(同社)のヘッドフォンが付属する。
再生可能なフォーマットはMP3とWMA。WMAはWindows DRMに対応しており、各種の音楽配信サービスで購入した楽曲を転送して楽しむことができる。ポップ/ロック/ジャズ/クラシックなど5種類(ユーザー設定も可能)のイコライザーのほか、「PURE STUDIO」や「CONCERT SOUND」などといった特殊効果を付加するサウンドエフェクトもFY400と同様に備える。また、FMラジオチューナーやダイレクトエンコーディング機能も搭載している。
「日本ではこれまで、デジタルオーディオプレーヤーはPCの周辺機器という扱いで、オーディオ機器としては認識されていなかった。今年は小型HDDの大容量・低価格化とフラッシュメモリの大容量化が進むことから、より市場の拡大が予想される」
mpio海外営業本部本部長のリン・チャンソプ氏は市場動向についてこう予測し、「今年は8製品を投入する予定で、これは例年を上回るペース。加えてアクセサリー類も充実させ、2005年中には日本市場で確固たるポジションを占めたい」と目標を語る。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR