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ポータブルプレーヤーとして音楽ケータイを検証するiPod vs 音楽ケータイ(4/5 ページ)

» 2005年05月06日 20時15分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 iPodの再生方法はきわめてシンプル。メインメニューから「アーティスト」「アルバム」「曲」などのジャンルから曲を選択することができるほか、iTunesで作成・転送したプレイリストの再生も可能だ。本体でのプレイリスト作成も可能で、楽曲を選択した状態で本体中央の選択キーを長押しすればプレイリストへ登録される。

 当然のことだがiPodはストレージを1つしか搭載していないので、W31Sのようにプレイリストの所在などに頭を悩ませる必要はない。なによりも音楽再生専用機なので、音楽再生に必要な操作が可能な限りシンプルに練り上げられている。W31Sも再生中に音声通話やメール着信があると再生が停止し、それらが完了すると停止位置から自動的に再生が開始されるなど、音楽プレーヤー活用できる携帯電話としてはかなりの作り込みを感じるが、iPodと比較してしまうと煩雑な感は否めない。

操作はしやすいか?――ポータブルプレーヤーとしての使い勝手(2)

 W31Sは右側面のボタンを押すことで「ミュージックプレーヤー」が起動する。プレーヤー画面は「一覧表示」「再生中の曲だけを表示」「詳細表示」と3種類が切り替え可能で着うたフルならば、「再生中の曲だけを表示する」で再生するとジャケットも表示される。

photo 右側面のボタンを押すとミュージックプレーヤーが起動する

 曲の再生/停止、早送り、早戻しは中央のキーにアサインされており(再生/停止は中央ボタン、早送りは右キー、早戻しは左キー)、直感的な操作が可能だ。ただし、音量調節については本体に専用キーが設けられておらず、「再生中の曲だけを表示」「詳細表示」の画面では上下キー、一覧表示画面では「機能」キーから音量調節機能を呼び出す形になっている。

 リモコンを装着していれば、リモコンの上下キーから音量調節を行うことができるが、音量調節という基本操作について、このような操作形態になっているのは少々疑問だ。もっとも製品の性格上、音楽再生はヘッドフォンの利用を前提にしていと思われるので、音量調節についてはリモコンから操作するものと考えておく方が良さそうだ。

 W31Sにはリモコンも付属する。リモコンとヘッドフォンの接続には3.5ミリのミニピンジャックが使用されているため、ヘッドフォンを好みの物に交換することも可能。ただし、リモコンと本体との接続には専用端子を利用するため、手持ちのヘッドフォンを直接W31Sに接続することはできない。

photo W31Sのリモコン

 リモコン自体はシンプルな作りで、曲の再生/停止、早送り、早戻し、音量調節が行える。ミュージックプレーヤーで再生途中の楽曲があれば、再生ボタンを押すことでミュージックプレーヤーが瞬時に起動し、レジューム再生が行える。ちなみに、再生ボタンを長押しするとFMラジオが起動する。

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