ITmedia NEWS >

ソニー、ハイビジョン録画対応の新「スゴ録」登場(1/2 ページ)

» 2005年05月12日 18時00分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 ソニーは5月12日、同社のHDD+DVDレコーダーでは初のハイビジョン対応となるスゴ録の新モデル「RDZ-D5」を発表した。BS/CS/地上波のデジタル3波対応チューナーと地上波アナログチューナーを内蔵し、デジタル放送のストリーム信号をそのまま記録する「DR」モードを備えた。価格はオープン。店頭では15万前後になる見込みだ。

photo 250GバイトのHDDを搭載し、デジタル放送のTS記録を可能にした新スゴ録「RDZ-D5」。本体は430(幅)×387.5(奥行き)×95(高さ)ミリで、アルミ素材や光沢塗装を多用し高級感を出した。重量は約6.9キロ

 DVDドライブは、DVD-R/-RW/+R/+R DL/+RWをサポート。このうちDVD-RとDVD-RWはCPRM対応のため、デジタル放送の録画番組をムーブできる。内蔵HDDは250Gバイトで、HD放送なら最大24時間(地上デジタル放送の場合、BS/CSデジタルでは21時間)、SD放送なら47時間の録画が可能だ。

 ソニーは「ハイビジョン放送を放送クオリティで録画できるのは当然」(同社)と捉えており、その上で「便利」「簡単」「綺麗」の3点で競合他社との差別化を図ったという。

 まず「便利」という点では、スゴ録の最大の特徴である「おまかせ・まる録」をデジタル放送にも対応させた。キーワードやジャンル指定による自動録画を、デジタル放送、アナログ放送の区別なく行える。このため、アナログ地上波放送では8日間(EPGの有効期間)で約4000番組だったものが、デジタル放送を含めると約2万番組まで拡大した。

photo 「おまかせ・まる録」がデジタル放送にも対応

 「デジタル放送の普及は“エアチェック受難の時代”と捉えている。デジタル放送標準の電子番組表を用いても、録画したい番組を的確に探し出すのは容易ではない。多チャンネルなデジタル放送時代にこそ“おまかせ・まる録”が必要だ」(同社)。

 電子番組表では、デジタル放送ならではの機能が追加された。従来モデルで実現していた「スポーツ中継対応」「追跡録画」にくわえ、デジタル放送で「イベントリレー」(延長番組が異なるチャンネルで放送されている場合でも追跡録画が可能)や「番組ID」にも対応する。

photo EPG画面

 「簡単」のポイントは、まずGUI(グラフィカル・ユーザー・インタフェース)に「PSX」でお馴染みの「メディアクロスバー」を採用したこと。ジョイスティック操作の横方向でジャンル、縦方向で項目を選択するという分かりやすさにくわえ、素早い動作を実現している。録画番組一覧では、フォーカスした番組の上下でも番組名やサムネイルの確認が可能となり、一覧性が向上した。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.