オンキヨーの「“RI Dock”DS-A1」は、同社AV製品に搭載されているRI(Remote Interactive)システムを利用し、iPodをミニコンポなどに組み込める製品だ。普段外出先で楽しんでいるiPodを、自宅オーディオシステムの一部として活用できるこの製品の魅力を、レビューを通じて探ってみた。
112(幅)×56(高さ)×112(奥行き)ミリの本体は三角すいにも似た円柱形をしており、重さは約220グラム。背面にはRIインタフェースと音声出力端子のほかS端子も備えており、iPod photoのスライドショーをテレビに出力することもできる。
RIシステムとは、同社独自のインタフェースによって接続されたオプションのCDプレーヤーやMDデッキなどが、アンプやセレクターと連係して動作するシステム。同システムで接続されていれば、CDプレーヤーの電源を入れるとアンプにも電源が入り、自動的にセレクターが「CD」に切り替わるといった動作を見せるほか、対応システムに付属している「RIリモコン」を使用すれば、1つのリモコンで接続されたすべての機器を管理できる。
DS-A1が対応するiPodはiPod photoとiPod mini、第3世代/第4世代iPod。ソフトウェアバージョンによっては一部機能が動作しない可能性があるため、同社では最新ソフトウェアへアップデートしてからの使用を推奨している。また、同社では発売前から「第3世代製品ではソフトウェアアップデートを行っても全機能の利用ができないことがある」とアナウンスしており、基本的には第4世代以降のiPodに適した製品といえるだろう。
対応するオーディオ製品は「INTECシリーズ」や「FRシリーズ」をはじめとした、アンプ、AVセンター、1BOXコンポ、ホームシアターシステムなどのRIインタフェースを備えた製品。ただし、全機能を利用するには「RI対応システムリモコンが付属している製品」と「アンプ側にMD/TAPE/CDR/HDDの入力端子を持つこと」という条件がある。購入前に、所有している製品をよく確認しておく方がいいだろう。
同社オーディオ製品の専用オプションという位置付けもあり、導入は非常に簡単だ。オーディオのL/RアウトとRIコネクタをアンプ(あるいはセレクターなど)に接続するだけ。接続しておけばiPod本体の充電も可能となっている。
ここまではRI対応の製品を導入したことがあれば体験したことがある手順だが、DS-A1はCDプレーヤーでもMDプレーヤーでもない製品なので、もう1つ注意しておかなければならないポイントがある。
本体の裏面に、DS-A1をどういった種類の機器としてシステムが認識するのかを設定するスイッチが用意されているので、ここを事前に確認しておくのだ。ここまで済めば、あとはiPodを差し込むだけで準備完了となる。
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