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ついに登場した“まる録”付きハイビジョン録画機――ソニー「RDZ-D5」レビュー(2/4 ページ)

» 2005年05月19日 17時07分 公開
[浅井研二,ITmedia]
photo 前面パネルを開くと、右側にはメニュー操作ボタン類のほか、入出力端子も用意されている。DV端子はHDVにも対応
photo 前面ディスプレイには、現在出力しているモード(HDMI、D1/2/3/4)のほか、番組表受信を示す「DATA」マークや、LANや電話回線の通信を示すアイコンもある

 電源を入れると、起動画面の表示が30秒ほど続き、40秒近くの時間がたって、ようやくテレビ放送が映し出される。チャンネルの切替や再生制御、EPGの呼び出しといった基本操作は、リモコンでダイレクトに行えるが、録画番組のブラウズや設定など、ほかの多くの操作は、「ホーム」ボタンを押すと表示されるメインメニュー上にある。

 今回発表されたスゴ録のラインナップでは、機種によっても異なるものの、CPRM対応DVD-R(VRモード)、2層DVD+Rへの対応のほか、新たにメインメニューとして“XMB”(クロスメディアバー)を採用した。このXMBは、WEGAやPSPなど、ほかのさまざまなソニー製品へと広がりつつあるユーザーインタフェースで、もともとはPSXに端を発している。

photo ,PSXのほか、PSPやWEGAでも採用されたクロスメディアバーをメインメニューとして採用。動きは非常にスムーズで、操作は快適
photo 若干デザインが変更されたリモコン。中央のジョイスティックの下に配置されている青いボタンが、クロスメディアバーを呼び出すホームボタン

 XMB上には、横方向のベクトルに「設定」「ミュージック」「ビデオ」「地上」「BS」「CS」「外部入力」のアイコンが並ぶ。リモコンのジョイスティックを左右へ動かして、各項目を選択すると、縦方向のベクトルにサブメニューが現れるわけだ。

 このうち、「ビデオ」には、録画済み番組一覧が並ぶのだが、「HDV/DVダビング」「DVD→HDDダビング」「HDD→DVDダビング」「日時指定予約」「おまかせ・まる録」「予約リスト」といった機能まで同列に配されているのは、独特な印象。DVDを挿入している場合は、「DVD VIDEO」のアイコンもここへ並ぶ。

photo 「ビデオ」メニューには、録画済み番組一覧のほか、「HDV/DVダビング」「DVD→HDDダビング」「HDD→DVDダビング」といった機能まで同列に配されているが、DVDへのダビングなどは、そちらを使わずに対象番組を選択した状態でオプションメニューを出してもよい

 また、「地上」「BS」「CS」は、基本的に「番組検索」「番組表」と“チャンネル一覧”で構成されており、視聴/予約したい番組を探したり、選局に使える。たとえば、「地上」では「番組検索」「地上デジタル番組表−データ」「地上デジタル番組表−テレビ」「地上アナログ番組表(Gガイド)」“アナログチャンネル一覧”“デジタルチャンネル一覧”が配置されている。

 番組表は、デジタル放送自体のEPGを利用できる。最大4チャンネルまでを一覧可能なオーソドックスな画面構成だが、ズーミング機能を搭載している点が新鮮。カラーボタンの「黄」を押すと、2チャンネル表示、1チャンネル表示と拡大していき、さらに押すと、4チャンネルへと戻る。ズーミングといっても文字の拡大・縮小ではなく、あくまでも番組欄のサイズ変更だが、表示スペースが狭くて先頭の数文字しか読めないケースを回避できる。

photo デジタル放送の番組表は、ほかの多くのデジタル放送チューナーと同様に、新聞のテレビ欄に似た構成。最大で4チャンネルを同時に閲覧できる。地上/BSデジタル放送では各局が複数チャンネルで放送しているため、「全チャンネル表示」では2局ほどしか表示できない場合もあるが、特に必要ではない各局のサブチャンネルを「選局しない」に設定しておけば、「設定チャンネル表示」ではこの画面のように4局を並べて表示可能
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黄ボタンを押すと、ズーミング機能で拡大/縮小が可能。1番組あたりの最大文字数を増やせる。この画面は2チャンネル表示で、さらに黄ボタンを押すと、1チャンネルのみの表示に切り替わる

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