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» 2005年05月19日 17時07分 公開

レビュー:ついに登場した“まる録”付きハイビジョン録画機――ソニー「RDZ-D5」 (3/4)

[浅井研二,ITmedia]

 一方、地上アナログ放送だけはG-GUIDEの番組表を使うため、表示方法も異なり、従来と同様の画面構成となっている。

 問題はデジタル放送の視聴や録画/再生が、アナログ放送と同様の快適さで行えるかどうか。結論としては、比較的使い勝手はよいといえるものの、「使いやすい」と言い切るには、やや微妙な部分が多々ある。

 番組表はデジタル放送のEPGのほうがむしろ視認性が高いし、当然ながら、目的の番組を選択すれば、そのまま録画予約も簡単にできる。ハイビジョンの録画には、新たに追加された「DR」というモードを利用し、この「DR」は、「HQ(+)」「HSP」「SP」「LSP」「LP」などの従来の録画モードと同列に扱える。

 また、前述の「おまかせ・まる録」には、検索条件として「放送の種類」(地上デジタル放送など)が追加されている。つまり、指定キーワードやジャンルに応じて、たとえば音楽ライブ番組を地上デジタルで、バラエティ番組は地上アナログで、というふうにしておけば、放送時間が重なって録画不可というケースを減らせそうだが、残念ながら、そもそもデジタル放送と地上アナログ放送の同時録画には対応していないため、あまり意味はない。

photo 「おまかせ・まる録」はデジタル放送の番組にも対応。また、検索条件として放送の種類も指定可能だ

 それでも、映像品質を求めない番組などは、やはり地上アナログのほうを指定しておけば、自動CMスキップなどが使えてよいかも、と思ったが、これも実は意味がない。スゴ録シリーズには、ステレオ音声検出だけではなく、映像の変化検出なども併用する「おまかせチャプター」機能がある。しかし、「RDZ-D5」ではデジタル放送のDR録画はともかく、HQ+以下へのダウンコンバート録画時や、さらに、地上アナログ放送録画用としても同機能を搭載していない。「オートチャプター」という機能はあるものの、これは「6分/15分/切」という間隔設定のみ(デフォルトでは「6分」に設定)。

 なので、地上アナログ放送をあえて指定する必要性はまったくないといえる。録画対象はすべてデジタル放送を前提とし、前述のような例でいえば、むしろ、容量節約のみの目的で、「おまかせ・まる録」で音楽ライブ番組はDRモード、バラエティ番組はHQやSPモードを選択するという感じだろう。スゴ録シリーズでは15MbpsのHQ+も売りとなっているが、このモードはDVDへの書き込みには対応しないため、DRモードが存在する「RDZ-D5」ではほとんど利用価値はない(データ容量も1.5倍ほどしか違わないため)。ただ、DRモードで録画したものは音声付き早見機能が利用できないので、早見したい場合にはDR以外を使うといい。

 再生時の操作には、DRモードでもフラッシュボタンの「→」(15秒送り)、「←」(10秒戻し)が使えるが、前述のとおり「おまかせチャプター」は非搭載なので、スゴ録の大きな売りともいえる「ビジュアルサーチ」機能は存在しない。

 その代わりに、「ワープ」というボタンがあるのだが、これは編集時の位置決めのように、映像を見ながら、再生位置を示すバー上のインジケータを、リモコンのジョイスティック左右で動かしつつ、ジャンプ先を決められるモード。大まかに位置決めを行う場合は、ジョイスティックを倒しっぱなしでサクサクと動かせばいいが、正確な頭出しは難しい。しかも、倒しっぱなしではなく、右(または左)へ何回か入れて微調整するにも、1回あたりのスキップ時間は、録画モードにより異なるようだ(たとえば、DRやHQでは十数秒だが、SPでは1分前後だった)。

photo スゴ録で録画済み番組を再生する際には、ビジュアルサーチが有効なのだが、この製品では非搭載。代替手段として「ワープ」が用意されているが、利便性はかなり落ちる(というか、まったく別物)

 ほかに、DRモード録画時でも追っかけ再生や、録画ずみ番組(DRを含む)の再生が可能だ。ただし、デジタル放送をDR以外のモードでダウンコンバート録画しているときは、DRモードで録画した番組のみ再生不可となる。

 また、デジタル放送視聴時のチャンネル切替は、ほかの製品でも決して素早いとはいえないものだが、映像が出るまでに2〜3秒かかるのはやはり気になる。

難点は多いが、それでも魅力的な理由

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