Microsoftは次期Windowsの「Longhorn」(コードネーム)で、デジタルカメラのRAWファイルをネイティブサポートする計画だ。この目的で6月1日、Adobe Systems、キヤノン、富士フイルム、ニコンの写真・画像大手4社との提携を発表した。
Microsoftは4社と協力してLonghornのRAWアーキテクチャの開発に当たる。画像コーデックのアーキテクチャを標準化することで、ハードやソフトメーカー各社のコーデックをWindowsで認定・実装できるようにする。
ユーザーにとっては、Longhornの新アーキテクチャによってWindows上の全ソフトでRAWファイルを扱えるようになり、JPEGと同じくらい操作が簡単になる。
デジカメで写真を撮影後、JPEGなどの形式に変換される前のRAW画像はデジタルネガとも呼ばれ、高い品質が保たれているため写真家などはこちらの形式を好む場合も多い。しかしデジカメの新モデル登場のたびにRAWファイルが変わるため、画像編集ソフトもそれに対応してその都度アップデートする必要があった。Microsoftはこの問題解決の一助とするため、パートナー各社と協力して取り組む方針だと説明している。
一方、現行のWindows XP向けには、近く「Microsoft RAW Image Thumbnailer and Viewer for Windows XP」を無償でダウンロード提供。キヤノンとニコンのRAWファイルをWindows Explorerでサムネール表示してプレビューとプリントができるようにする。「Digital Image Suite」の今後のバージョンではこうした機能に加え、RAWファイルの編集・整理も可能になる。
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