ペンタックスは6月2日、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラ「*ist DL」を発表した。発売は7月上旬。価格はオープンで、市場予想価格はボディのみが8万円前後、標準ズーム「smc PENTAX-DA 18-55mm F3.5-5.6 AL」をセットにした「レンズキット」が10万円前後になる見込み。
*ist DLは、2004年9月に発表された「*ist DS」の小型軽量ボディを継承したエントリーモデル。底面/背面カバー以外は*ist DSと同じパーツを使っており、ボディの大きさも125(幅)×92.5(高さ)×67(厚さ)ミリと*ist DS(125×92.5×66ミリ)とほぼ同じサイズになっている。なお、機能面で上位機種的位置付けとなる*ist DSは継続販売される。
もっとも大きな違いは“重さ”だ。
*ist DSの約505グラムも登場時は最軽量を誇っていたが、今年2月に発表された約485グラムのキヤノン「EOS Kiss Digital N」に最軽量タイトルを奪われていた。新製品の*ist DLは、Kiss Digital Nよりも15グラム軽い約470グラムを実現。「世界最軽量のレンズ交換式デジタル一眼レフカメラ」(同社)の栄冠が再び*ist Dシリーズに輝いた。
世界最軽量のための減量にもっとも貢献したのがファインダーまわりの変更だ。ガラス製プリズムを使った*ist DSの「ペンタプリズム方式」から、鏡を利用した「ペンタミラー方式」にファインダーを変更。ミラー使用のデメリットであるファインダー倍率の低下も最小限(0.95倍→0.85倍)に抑え、新開発のフォーカシングスクリーンによって*ist DSよりもむしろ明るいファインダーを作り出している。視野率は96%。
高価なペンタプリズムを使わないペンタミラー方式はコストダウンにも貢献。10万円を切る衝撃価格で登場したKiss Digital Nよりもさらに安価な実売8万円前後を可能にした。実売10万円前後のレンズキットも、付属する標準ズーム(smc PENTAX-DA 18-55mm F3.5-5.6 AL)の実売が2万円台後半であることを考えると非常にお買い得感が高い。
ファインダー中心のデジ一眼は、液晶ディスプレイに1.8インチ程度の小型サイズを採用するケースが多い。その中で*ist DSはひと回り大きな2インチ液晶を採用していたが、*ist DLはさらに大画面な2.5インチ液晶を搭載。解像度も約21万画素の高精細タイプで、再生時の高倍率デジタルズーミングでも見やすくキレイな画像で確認可能。大画面に合わせてメニューの文字サイズも大きく表示されるなど、シニアユーザーにも使いやすくなっている。
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