今回は、日本ビクターが2005年夏モデルとして発売した「LT26-LC60」を試用してみよう。同社が「映像知能」と呼ぶ高画質技術「GENESSA」を採用した第2世代の液晶テレビだ。
外観は、旧モデルの「LT26-LC50」を踏襲したもの。スピーカーを下部に配置した横幅を取らないデザインで、フレーム部がブラック、下部がシルバーという配色も変わっていない。実際、外形寸法はまったく同じなので、きょう体は基本的に同一と思われる。
カラーリングは、背面がグレーだが、前面から見える部分はブラック&シルバーに統一した。ボタン類も前面には配置せず、すっきりとしている。ただ、ノングレア処理されたディスプレイ面に対し、フレーム部の光沢処理は映り込みがちょっと気になる。デザイン的なアクセントにもなっているので一概に否定もできないのだが。
キーコンポーネントである液晶パネルは1366×768ドットで、16:9の正しいアスペクト比を持っている。前述のように表面はノングレア処理されており、映り込みはさほど気にならない。視野角は左右上下ともに170度と広く、少なくとも映像をきちんと把握できるような角度で見る限り、画面が白っぽく見えてしまうこともない。
入出力端子は、旧モデルも豊富な部類だったが、LT26-LC60ではさらにHDMI端子が追加された。HDMI端子は音声もまとめて伝送できるが、“DVI→HDMI変換”接続を配慮して、HDMI用の音声入力端子も別途用意されている。
AV入力は3系統で、全て左側面にある。映像に関しては「入力1」がD4/S端子/コンポジット、「入力2」がS端子/コンポジット、「入力3」がコンポーネント/コンポジットとなり、S接続2系統+コンポーネント(変換ケーブルを用いればD端子接続も可能)という接続が可能だ。またアナログRGB入力も備えている。内蔵のデジタルチューナーを使用して外部ビデオ機器で録画するためのモニター出力は、S端子も用意。このほか、i.Link端子も2系統装備する。
アンテナ入力端子は、地上波アナログ放送と、地上波デジタル放送を別々に接続するタイプだ。既存のアンテナの受信状態次第では地上波デジタル放送用に別途アンテナを設置するケースもあるが、既存のアンテナ線をそのまま流用する人の方が多いはず。スイッチ切り換えで1本で兼ねられるようにするといった配慮も欲しい。
最近は省略されることも多いティルト機能だが、同機の場合は旧モデルからそのまま継承した。上方向に7度、下方向に3度傾けることが可能で、床置きでも使いやすい。左右方向のスイーベル機能は左右ともに20度と比較的大きく向きを変えることができる。
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