Visa USAは6月13日、クレジットカードの不正利用を未然に防ぐ新技術「Advanced Authorization」の導入を発表した。この技術により、向こう5年で1億6400万ドル相当の損害を食い止められると試算している。
Advanced Authorization技術では、店頭などで会計の際にVISAカードを読み取った時点で、不正利用の可能性をその場で評価してカードを発行した金融機関に通知する。そのカードに関するデータ流出が報告されているかどうかも分かるという。カード発行側はこれを受け、取引を認めるかどうかについて即座に店舗に指示を送ることが可能。
Visaでは同日から発行するすべてのカードにこの新技術を導入。各金融機関がこの不正利用情報を既存のシステムにどう組み込むかは、それぞれの判断に委ねる。
試験利用の段階では米国でカードを発行する企業多数がAdvanced Authorization技術を評価。不正利用を防止する上での実効性が確認されたとVisaは説明している。
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