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トータルオーディオシステムのプレミアム度は?――BOSE「Lifestyle 48」レビュー:ストレージ搭載オーディオ特集(2/4 ページ)

» 2005年06月17日 18時34分 公開
[浅井研二,ITmedia]
photo ベースモジュールには、サテライトスピーカーへのケーブル、および、メディアセンターからのケーブルを接続。電源はベースモジュールとメディアセンターの両方に必要となる

 映像出力はコンポジットおよびS端子を装備している。さらに、この両端子に付属のアダプタケーブルをつなげば、コンポーネント接続も可能だ。テレビへの接続はもちろんDVD鑑賞を行うために必要なのだが、さらに、各種設定やuMusicのインタフェース画面としても利用される。

photo 音声入力は、TV/VCR/CBL-SA/AUXの4系統として、アナログと同軸デジタルの双方を用意。そのほか、光角型デジタルの入力および出力、アナログ音声出力を1基ずつ装備している。映像出力はコンポジット/S端子だが、コンポーネントも兼ねる

 接続が完了すれば、サラウンドの設定となるが、この製品では自動音場補正システム「ADAPTiQ」を採用しているので、付属ディスクを挿入し、画面上の指示に従えば、ほとんど操作なしで設定が行える。

photo 「ADAPTiQ」で自動音場補正を行うために必要な、ヘッドセット型マイクと2枚のディスクは、専用ボックスに収納されている

 具体的には、付属のヘッドセット型マイクを自分の頭に装着し、ただリスニングポイントに座っていればいい。すべてのスピーカーから順にテスト信号を出力、その音がヘッドセット型マイクで拾われ、本体のAUX入力へと伝えられる。各スピーカーが鳴るのは数秒ずつ程度だが、普段聴取する位置(または姿勢)を5パターン選び、そのすべての場所で測定するので、すべての工程を行うには15分程度の時間がかかる。

photo 「ADAPTiQ」が収録されているディスクをセットすると、「ヘッドセット型マイクをAUX入力へ接続してください」などと、画面と音声で設定手順をガイドしてくれる。
photo テスト音の出力時には、現在どのスピーカーが鳴っているかを画面上で示してくれる。ただし、設定中は特にユーザーの操作は必要なく、自動的にテスト音を測定したあと、その結果を分析して適切な設定を行ってくれる

 5.1chサラウンドシステムでは、各スピーカーのバランスをとるのが意外と面倒かつ難しいのだが、音響効果を最大限に引き出すためには不可欠な作業でもある。「Lifestyle 48」では、トータルシステムゆえのユニット自体のバランスのよさに加え、自動音場補正システムを採用していることで、簡単に最良の設定が行えるわけだ。さらに、かなりアンバランスなスピーカー配置を行ったり、音響特性に難がある場合でも、うまく補正をかけてくれるのは、非常に有用だ。

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