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トータルオーディオシステムのプレミアム度は?――BOSE「Lifestyle 48」レビュー:ストレージ搭載オーディオ特集(3/4 ページ)

» 2005年06月17日 18時34分 公開
[浅井研二,ITmedia]

 さて、今回の記事は「ストレージ搭載オーディオ特集」の一環ということで、かんじんのuMusic機能を見てみよう。音楽を内蔵HDDへ取り込むには、CDをセットして本体の「Store」ボタンを押せばいい。このStoreボタン、そして、CDトレイの開閉ボタンは、メディアセンター本体のみに配置されており、リモコンにはないが、実用上困ることはないだろう。

photo メディアセンターのフロントカバーをオープンすれば、CDトレイへアクセスできる。本体のボタン類もフロントカバーの下に隠されている

 CDから読み込みが開始されると、まず「ACCESSING GRACENOTE CDDB」というメッセージがメディアセンターの表示部に現れる。「Lifestyle 48」では、本体内にCD情報のデータベースを持っており、そこからアーチスト名、アルバム名、そして、曲名を取得可能だ。メッセージの表示どおり、データベースにはGracenote CDDBが採用されている。国内アーチストのアルバム情報も収録ずみだ。

photo メディアセンターのディスプレイは2行表示。日本語表示には対応していない

 CDDBへの照会は数秒ですみ、すぐにCDの取り込みを開始、進捗状況がパーセンテージで示される。40分程度のCDを読み込ませた場合、処理時間は3分20秒だった。また、すでに保存ずみのアルバムを聴きながら、別のCDを取り込むことも可能。この場合でも、処理時間はほとんど変わらなかった(数秒程度の差)。

 ただし、取り込んだ曲に対しては、関連付けという作業もともなう。「Lifestyle 48」が収録しているデータベースには、アルバム名や曲名だけでなく、ジャンル、曲のスタイル、トーン、関係するアーティスト、影響を受けたアーティストなどの情報も付加されている。自動選曲を最適に行うため、これらの情報をもとに、あらかじめ曲どうしの関連付けを行うわけだ。

photo HDDに取り込んだアルバムや曲を探すには、ジャンル、アーティスト、アルバム、トラックのいずれかの項目を選択し、左右ボタンで順に呼び出していく。具体的には、まず目的のアーティストを指定し、その下のアルバムの項目へ移動すれば、そのアーティストのアルバムのみに絞り込まれる

 CD取り込みは、音楽データを一時保存エリアにいったん置き、関連付けを行いながら正式に保存という手順を踏んでいるらしい。この関連付けの処理には思いのほか時間が必要で、1枚のみ追加した場合でも前述のCD取り込みに加えて、数分の処理が行われる。また、一時保存エリアを利用する仕組み上、一度に連続して取り込めるCDは10枚前後という制限もある。一度に10枚程度取り込んだ場合には、関連付けの処理は数時間に及ぶ。

photo リモコンのSystemボタンを押すと、システム設定画面を表示。左右ボタンで、「保存済CD設定」「音声設定」「映像設定」「メディアセンター設定」「視聴制限設定」を切り替えられる

 データベース内の情報は、洋楽に関してはほぼ問題ない印象だ。Jean-Luc Pontyの「Enigmatic Ocean」など、ややマイナーと思われるアルバムでも、ちゃんと認識された。国内アルバムは、そもそも手持ちがあまりないのだが、古いものでも山崎まさよしの「アレルギーの特効薬」、原田知世の「I could be free」あたりはだいじょうぶだった。白井貴子の「HANA」、泉谷しげるの「家族」あたりは認識されなかったが……。

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