さて、今回の記事は「ストレージ搭載オーディオ特集」の一環ということで、かんじんのuMusic機能を見てみよう。音楽を内蔵HDDへ取り込むには、CDをセットして本体の「Store」ボタンを押せばいい。このStoreボタン、そして、CDトレイの開閉ボタンは、メディアセンター本体のみに配置されており、リモコンにはないが、実用上困ることはないだろう。
CDから読み込みが開始されると、まず「ACCESSING GRACENOTE CDDB」というメッセージがメディアセンターの表示部に現れる。「Lifestyle 48」では、本体内にCD情報のデータベースを持っており、そこからアーチスト名、アルバム名、そして、曲名を取得可能だ。メッセージの表示どおり、データベースにはGracenote CDDBが採用されている。国内アーチストのアルバム情報も収録ずみだ。
CDDBへの照会は数秒ですみ、すぐにCDの取り込みを開始、進捗状況がパーセンテージで示される。40分程度のCDを読み込ませた場合、処理時間は3分20秒だった。また、すでに保存ずみのアルバムを聴きながら、別のCDを取り込むことも可能。この場合でも、処理時間はほとんど変わらなかった(数秒程度の差)。
ただし、取り込んだ曲に対しては、関連付けという作業もともなう。「Lifestyle 48」が収録しているデータベースには、アルバム名や曲名だけでなく、ジャンル、曲のスタイル、トーン、関係するアーティスト、影響を受けたアーティストなどの情報も付加されている。自動選曲を最適に行うため、これらの情報をもとに、あらかじめ曲どうしの関連付けを行うわけだ。
CD取り込みは、音楽データを一時保存エリアにいったん置き、関連付けを行いながら正式に保存という手順を踏んでいるらしい。この関連付けの処理には思いのほか時間が必要で、1枚のみ追加した場合でも前述のCD取り込みに加えて、数分の処理が行われる。また、一時保存エリアを利用する仕組み上、一度に連続して取り込めるCDは10枚前後という制限もある。一度に10枚程度取り込んだ場合には、関連付けの処理は数時間に及ぶ。
データベース内の情報は、洋楽に関してはほぼ問題ない印象だ。Jean-Luc Pontyの「Enigmatic Ocean」など、ややマイナーと思われるアルバムでも、ちゃんと認識された。国内アルバムは、そもそも手持ちがあまりないのだが、古いものでも山崎まさよしの「アレルギーの特効薬」、原田知世の「I could be free」あたりはだいじょうぶだった。白井貴子の「HANA」、泉谷しげるの「家族」あたりは認識されなかったが……。
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