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デジタル放送を身近にするソニー“ハッピーベガ”特集:夏ボで狙いたい液晶テレビ(1/4 ページ)

» 2005年06月20日 15時23分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 「みんなの液晶テレビ」を打ち出し、ソニーが手軽なデジタルチューナー内蔵液晶テレビとして投入した「ハッピーベガ」。いかにもファミリーユースのイメージを持つ製品だが、しっかりハイビジョン対応パネルを採用し、AV入出力端子も豊富など、ソニーのAV機器らしさも併せ持っている。今回は、ハッピーベガの26型「KDL-S26A10」を取り上げよう。

photo シルバー基調のデザインでスピーカーはディスプレイ部の下部に装備している。こうやってみると競合製品とのサイズの差は感じないが、高さは5〜10センチは低い

 KDL-S26A10は、スリム&コンパクトを特徴とする製品で、実際幅こそ65.8センチと競合製品より僅かに小さい程度だが、高さはスタンド込みで51.7センチと、競合製品よりも5〜10センチは低い。高さが重要なファクターになることは少ないかもしれないが、天井のあるラックを利用している場合などはやはりありがたいはず。たとえば、同社のブラウン管テレビFDトリニトロンベガなら21型モデル(KV21MF75)の高さが49.7センチだから、あと2センチほど高さ方向に余裕があれば、本製品を設置できることになる(横方向にも余裕は必要だが)。

photo 本体の操作パネルはトップに装備し、テレビを見るための基本操作はカバーしている。基本的にはエマージェンシー用だから、この位置でもとくに不便はない

 デザインはシルバー基調。液晶パネルのフレームはつや消しの黒といかにも今風のデザインだ。とくにファミリーユースという印象は受けず、いかにも今時のAV機器的。ティルトは下に3度、上に8度、スイーベルは左右15度ずつで、コンパクトなサイズと相まって設置の自由度を高めている。

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photo ティルトもスイーベルもサポート。床置きでも問題なく利用できそうだ

 キーコンポーネントの液晶パネルは1366×768ピクセル、視野角170度、500cdと現在の標準的なスペックだ。ノングレア加工されており、フレーム部や筐体も含めて光源の映り込みはほとんど気にならない。パネルの液晶駆動方式に関しては情報がないものの、常識的な角度で視聴する限り、大きく白浮きするといった傾向は感じられない。

 HDMIやi.Link端子こそ持たないが、AV入出力は豊富だ。AV入力はS端子+コンポジットが3つ、D4端子のAV入力が2つ、さらにアナログRGB入力も備え、RGB入力用の音声入力端子も用意している。コンポジットのみのAV入力がないあたりはいかにもソニーらしい。入出力端子は基本的に背面だが、AV入力の1つはゲーム機などとの接続用に左側面に備える。RGB入力やLAN、モジュラージャックは右側面のカバー内だ。

photo AV入出力、アンテナ入力は背面に装備する。カバーはなし。AV入出力は全てS端子かD4端子を備えるあたりはソニーらしさを感じる部分だ
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