まもなく夏休み。行楽シーズン。いろんなイベントへデジカメを持って出かける人も大勢いるだろう。イベントへ行ったなら当然たくさん写真を撮るのだが、帰ってきて、あるいは何年かあとに「これってどんなのだっけ」とならないよう、撮るべきカットはしっかり押さえて帰りたい。イベントを楽しみつつ、目と耳でしっかり味わいつつ、後から思い出しやすいようカメラでもしっかり納めるという「今も将来も楽しめる贅沢なイベント体験」が今回の目標だ。
この夏最大のイベントといえば、愛知県で行われている「愛・地球博」。万博である。
こういうイベントを撮るとき重要なのは、2つ。1つは入場から帰路までちゃんと撮っておくこと。デジカメなら歩きながらでも気軽に撮れるので、大容量のメディアを用意してどんどん撮るべし。
イベントはその場で目と耳で楽しむのが一番なのだが、一見どうでもいいシーンでもいろんなところで撮っておけば後から「ああこれは〜だったよね」と思い出す手がかりになる。とりあえず何でもかんでも撮っておこう、である。
2つ目は「広く見渡す目」と「自分自身の目」の両方を意識すること。写真とは面白いもので、その人が普段何に注意して見ているか、どういうものに目を惹かれるかが露骨に出る。つまり自分の目についたものばかり撮ることになるのだ。
でも後で見返したり家族やら親類やらに写真を見せて説明しようとすると、いささか都合がよくないのだ。とあるパビリオンで見たその国のアクセサリがすごく可愛かったからそれを撮った……はいいけど、どのパビリオンだったか忘れた、ではつまらないではないか。
そこでお薦めは、必ずそのパビリオン名がわかるようにちょっと離れたところから広角で1枚おさえておくこと。これともっと近寄って個々の面白いと思ったものを撮った写真をペアにするよう意識すればあとでどこで撮ったのか忘れちゃうこともない。
人を撮る、場所を撮る、面白いと思ったものを自分の趣味で撮る。この3つを念頭に置きつつ、いってみよう。
会場へ入る前に撮影。リニモの駅から一番近いゲートは北ゲート。混雑しているかと思いきや、正午を過ぎていたので閑散。無理に朝早くから行かなければいいのだ。
ここはやはり入場前に1枚撮っておきたい。
パビリオン前で撮るときも同じ。パビリオン全体を撮ると人が米粒になり、人を大きく撮るとどこのパビリオンだか分からなくなる。重要なのは距離感だ。
壁だけがあっても分かりづらいので、壁からもっと離れ、会場が少し見える位置でもう一度撮った。
そして入場したら広くて起伏がある会場を歩きながら記念写真。
会場の雰囲気を残しておくならいいけど、一緒に行った人をちゃんと撮るならポイントを絞ろう。
会場を歩いていたら何気ない撮影スポットがたくさんある。そういうのはマメにチェック。
今回の万博会場は、もともと土地の地形を生かして作られた「愛知青少年公園」という広い公園に作られているので、とにかく広くて起伏がある。そのため「グローバルループ」という会場を一周する大通りを1つ用意し、そこからパビリオン群にアクセスする作りになっているのだ。
広い会場では撮影する高さで撮れるものが変わってくるので、いろいろ試してみるとよい。
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