綜合警備保障(ALSOK)は6月23日、常駐警備用の新型ロボット「ガードロボD1」を発表した。「ガードロボC4」で培った巡回機能を受け継ぎ、「ガードロボi」の新しい警備機能を取り入れた巡回ロボット。まず数カ所に試験導入して警備システムの有効性を確認し、1年以内の本格導入を目指す。
ALSOKは、1980年代に警備ロボットの開発に着手し、2002年には受付・案内機能を持つ「ガードロボC4」を実用化した。また、現在開催中の愛知万博では、屋外対応の「ガードロボi」を実証運用中だ。これらの研究開発に、実際の運用結果や警備員の声を反映して“巡回警備”に特化したのが、新型の「ガードロボD1」。ビルなどの常駐警備隊の中で、人間と協働することになる。
ガードロボD1は、あらかじめ入力した経路で走行し、搭載カメラが捉えた画像を警備室の監視装置に送信する。警備員は、管理室にいながら、ガードロボD1が送ってきた映像や情報から状況を判断できる。巡回中に火災(炎、匂い)や漏水などの異常を発見すると、監視装置に警報を発信。巡回が終われば、自動的に充電装置にドッキングして充電を開始する。
なお、撮影した画像はロボット内部にも記録可能だ。消火設備の確認や、不審物の置かれそうな場所など重要なポイントでは、詳細画像を記録しておき、巡回終了後に警備員が画像を確認できるため、人の巡回以上の効果も期待できるという。
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