ロボカップ国際委員会は6月27日、7月に大阪で行われる「ロボカップ 2005 大阪世界大会」についての記者会見を開催した。会見には昨年の世界大会 ヒューマノイド部門で優勝した「VisiON」の新型がお目見えしたほか、日本SGIからはロボット開発用のプラットフォーム「BlackShip」も発表された。
7月13日からインテックス大阪で開催されるロボカップ 2005は「ロボカップサッカー」「ロボカップレスキュー」「ロボカップジュニア」の3分野で競技が行われる。参加チーム数400以上、参加国数35以上、参加人数2000人以上、入場者数20万人が見込まれており、会期は7月17日まで。
今年は、目玉競技「ロボカップサッカー」のヒューマノイド部門に、2対2の団体戦が導入される。小型/中型ロボットリーグとAIBOを使った4足ロボットリーグでは4対4(もしくは5対5)の団体戦で行われていたが、本体の制御だけでも高度な技術が必要となるヒューマノイド部門ではようやく今年から行われることになった。
団体戦用のサッカーロボットとして紹介されたのが、大阪の産学連携グループ「Team OSAKA」の「VisiON NEXTA」。リスボン大会で優勝したVisiONと見た目はよく似ているが、別物といえるほどの改良がなされている。
サイズは高さ47.5センチ、重さ約3.1キロ(VisiONは高さ38センチ、重さ約2.4キロ)。カーボンを利用したモノコックフレームを採用することで、軽量化と高い剛性を確保した。360度を瞬時に見渡せるという全方位センサーと23の自由度は引き続き備えている。新たにジャイロセンサーを搭載したことで不整地面での走破性が向上したほか(加速度センサーも引き続き搭載)、無線LANや発話機能も搭載した。
自律型ということで、フィールドにいればボールとゴールの位置を認識して、フォワードのロボはシュートを、ゴールキーパーのロボはセービング(あるいはクリア)をするようプログラムされている。ボールを認識し行動を開始するまでには、ややぎこちなさが感じられたが、シュートやセービングの動作は機敏だ。
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