1/2.5インチ・500万画素CCD+光学3倍ズームレンズ+2.5インチ液晶搭載の薄型デジカメは、現在のメインストリームといっていいだろう。エントリー向けから中級者向けまで、非常に幅広いモデルで“薄型スタイル”が採用されている。コスト的にもスペック的にもバランスの取れたCCDに大型の液晶を搭載し、いろいろな意味で使い勝手の高い製品が多い。
今回取り上げるペンタックスの「オプティオ S5z」も、そうした1/2.5インチ・500万画素CCD+光学3倍ズームレンズ+2.5インチ液晶搭載モデルだ。前回レビューした「オプティオ S55」も同様の機能を搭載していたが、それよりもややカメラに慣れた人、もしくは高級機のサブカメラが欲しい人に適していそうだ。
S5zの外観は、「奇をてらわず、しかし高品質」といった感じ。外装はアルミ合金で、表面のスピンドルラインが美しく、非常に質感は高い。全体的にフラットな形状で、ライバルとなりそうなキヤノンの「IXY DIGITAL 55」と比べてもそれほど見劣りしない外観だ。本体底部の中心に三脚穴が用意されている点もいい。
背面には大きく目立つ2.5インチの液晶モニターを搭載。明るい場所でも見やすく、撮影時も再生時も使いやすい。電源とシャッターボタンは上部で、それ以外の操作ボタンは背面の液晶右側に配置されている。ボタン類の質感もよく、クリック感や適度な隙間もあって押しやすい。
すべての操作ボタンが本体右側に配置されているので、親指1本で快適に操作できる。ちなみに、ボタン類の間には滑り止めラバーが配置されているが、どれだけ効果があるかは、試用した限りではあまりよく分からなかった。ただ、片手で構えられることが多いこうした薄型カメラへの心憎い配慮という感じで、好感度は高い。
大画面を生かした「モードパレット」は、各種モードをアイコンから選択する機能で、独立したモードボタンを押すと4×4個のモードアイコンが表示され、十字キーで選択する。アイコンも分かりやすく見やすい。
OKボタンを押すたびに画面表示が変わり、詳細な撮影情報を表示させることができる。シャッタースピードや絞り値をマニュアルで変更させることはできないが、撮影時にそれらの値が表示されるのは、撮影の参考になっていい。
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