シャープは7月7日、透明な超解像機能膜を用い、2層構造で、かつ超解像再生が可能な光ディスク技術を発表した。青色レーザーを使った光ディスクROMの容量を2層100Gバイトにまで高めることが可能になる。ハイビジョン映像なら約9時間分(平均転送レート24Mbpsの場合)を収録できる。
超解像は、光の解像限界を超えた小さな情報ピットを読み取る技術だ。しかし、2層超解像光ディスクを実現するためには光透過性の高い材料が必要だった。そこでシャープは、金属酸化物を用いた透明な超解像機能膜を開発。2層構造でも超解像再生が可能になった。また、光ビームの後方部分は超解像機能膜の温度が高くなりマスキング効果が生じるため、小さなビットの再生が可能になるという。
なお、シャープではホノルルで7月10日〜14日に開催される光ディスク関連国際会議「 ISOM / ODS 2005」(International Symposium on Optical Memory/Optical Data Storage 2005)で同技術を発表する予定だ。
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