シャープは7月14日、都内ホテルで同社液晶技術に関する発表会を開催した。発表されたのは、左右に異なる映像を表示させる「デュアルビュー液晶」と、液晶視野角を広視野/狭視野に切り替えることができる「ベールビュー液晶」の2種類で、同社が従来より開発していた3D表示技術を応用した液晶表示技術となる(仕組みや概要詳細についてはこちらを参照)。
デュアルビュー液晶は、一般的なTFT液晶パネル上に「視差バリア」を設けることにより左右に光を分離し、視聴する角度により異なる映像を表示させることを可能とする技術。利用シチュエーションとして、
といったことが挙げられる。
対企業向けとして、大型液晶パネルを用いた屋内・屋外の広告表示用パネルへの活用が提案されている。たとえば画面に対して右側方向に食品に関する展示会が、左側方向には衣類に関する展示会が催されているといった場合、左から来る人には「食品系」、右から来る人には「衣類系」と別の映像を表示できることにより、人が進む進行方向へ効果的に促せるような仕掛けも行える。
コンシューマユーザーとしてはゲーム表示用画面へ活用が、より実用的だと感じられるポイントの1つだ。レース/バトルといった対戦ゲームでは、画面を上下ないし左右に切って1つの画面に表示する、あるいはどちらか一方の人称画面でといった表示がよくある方法だが、デュアルビュー液晶により活用方法が大きく広がるといえる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR