ヤマハは7月21日、米国の高級スピーカーメーカーであるクリプシュ・オーディオ・テクノロジーズの「Klipshorn」(クリプシュホーン)を国内で販売すると発表した。価格は1台85万円。8月下旬から受注を開始する。
クリプシュは、1946年創業の老舗スピーカーメーカー。北米マーケットではスピーカー売り上げの12.1%(NPD Techworld 2004年1-6月調査)を占め、映画館用の大型システムでも推定約50%のシェアを確保している。
ヤマハとクリプシュは2004年9月に業務提携を締結。ヤマハは同年12月からクリプシュの主力スピーカー製品である「リファレンス」シリーズなどを販売しているが、今回は「憧れのヴィンテージモデルの復活といったテーマのもと、ヤマハエレクトロニクスマーケティングが完全受注体制でお届けする」(ヤマハ)。
クリプシュホーンは、創業者のポール・W・クリプシュが開発した記念碑的なスピーカーシステムだ。3Wayのフルホーン構成で、2ピース状のエンクロージャー下部、エクスポーネンシャルの折り曲げホーン部に15インチ(38センチ)径のウーファーを使用する。さらに、トップハウジング部にコンプレッションドライバー+ホーンのミッドレンジ、コンプレッションドライバー+ホーンのツイーターをそれぞれマウント。クロスオーバー周波数450Hz、4.5kHzでスムーズな帯域分割を実現した。
また、独自のフォールデッドホーン(折り曲げホーン)は、断面積が次第に大きくなるエクスポーネンシャルホーンをエンクロージャーに折りたたんで収納したもの。リスニングルームのコーナーに設置し、壁面や床面をホーンの延長部として利用するコーナーホーン形式により、豊かな音場を実現できるという。
外装は、ウォールナット、マホガニー、ミディアムオーク、アンフィニッシュオーク、ブラックの5種類を選択可能。なお、完全受注生産のため、注文後1カ月程度の時間がかかるという。
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