オリンパスイメージングの「m:robe MR-F10」は、その名前の通り、ポータブルプレーヤー「m:robe」シリーズの新製品。既に登場しているMR-500/100とは異なり、ストレージにフラッシュメモリを搭載した小型軽量タイプだ。
ディスプレイには有機ELディスプレイを搭載し、「カラー有機ELディスプレイを搭載したフラッシュメモリプレーヤーとしては世界最軽量」(同社)というMR-F10の魅力をレビューで探ってみたい。なお、今回のレビューは試作機によるものであることをお断りしておく。
MR-F10にはブラックとホワイトの2色が用意され、いずれも有機ELディスプレイを回り込む形で鏡面蒸着処理の施されたパネルがはめ込まれている。ボディのプラスチックはなめらかな質感で、サイズこそは違うものの、既存のm:robe(特にMR-100)のデザインイメージを踏襲している。今回試用したホワイトモデルは、側面にシルバーの縁取りがなされており、MR-100とよく似た雰囲気を持っている。
本体サイズは約32(幅)×65(高さ)×15(奥行き)ミリ 約25グラム。正面には有機ELディスプレイの下に再生/停止ボタン。右側面にはナビゲーション、メニュー、早送り/早戻しの各ボタンとUSBコネクタ、左側面には音量調節ボタンと録音ボタンなどが用意されている。
搭載されている有機ELディスプレイは、解像度96×64ピクセル/約6万5000色の表示が可能。明るさ、発色ともに申し分ないほか、視野角も広く、どのような角度からのぞき込んでもきちんと表示内容を認識できる。
再生可能なファイル形式はMP3/WMA/Ogg Vorbisの3つ。転送ソフトは付属しておらず、楽曲はドラッグ&ドロップ、もしくはWindows Media Playerを利用して転送する(Windows DRMによる処理が施されている楽曲については、WMPでの転送が必要)。
PCとUSBで接続すれば自動的に「リムーバブルディスク」として認識されるので、ドラッグ&ドロップで対応する楽曲のファイルを転送してやればよい。ルートに転送してもかまわないし、好みのフォルダを作成してもいい。デフォルトで「MUSIC」フォルダが用意されているので、そこに転送するのがよいだろう。
フォルダの階層構造にも最大5階層まで対応しており、総フォルダ数35/総ファイル数400までの転送が可能だ。ただし、「MUSIC」や「RECORD」などデフォルトで用意されているフォルダの名称を変更すると、動作に支障を来す場合があるので注意が必要だ。
充電もUSBから行う。約3時間の充電で約10時間の連続再生が可能だ。パッケージにはUSBケーブルのほかにショートタイプのUSBコネクタも付属している。ノートPCを母艦とする場合には便利に使える。
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