米ニューヨーク州検察局は7月25日、大手レコード会社がラジオ局に“賄賂”を渡して自社の楽曲を流させていた問題をめぐり、SONY BMG MUSIC ENTERTAINMENTがこの行為をやめることに同意したと発表した。
検察局では業界内部筋からの告発を受け、1年にわたる調査を実施。その結果、ソニーBMGと傘下のレコード会社がラジオで自社のアーティストの曲を流してもらうため、ラジオ局やその従業員に見返りを渡していたことが判明した。
見返りの内容は、ラジオの番組担当者に旅行や電気製品などを贈ったり、ラジオ局の経費を負担するなどさまざまな形で行われていた。ソニーBMG内部の電子メールでは、ラジオで特定アーティストの曲を流してもらうために2週間で約5000ドルを費やしたことなどが記されていたという。
この行為は、ヒットチャートを操作してリスナーの関心をかき立て、売り上げを伸ばすのが目的だったと検察は指摘。レコード業界に対する調査は今後も続けると説明している。
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