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実効903万画素、富士写真フイルムがデジ一眼「FinePix S9000」発表

» 2005年07月28日 15時14分 公開
[ITmedia]

 富士写真フイルムは7月28日、有効画素数903万画素を実現したレンズ一体型一眼デジタルカメラのフラグシップモデル「FinePix S9000」を発表した。焦点距離28〜300mm相当の光学式10.7倍ズームレンズを搭載。8月下旬に発売する予定で、価格はオープン。店頭では8万円前後になる見込みだ。

photo 「FinePix S9000」。別売アクセサリーとして、ソフトケース「SC-FXS9」(5775円)を新たにラインアップ

 FinePix S9000は、新開発の第5世代スーパーCCDハニカム「スーパーCCDハニカム V HR」と画像処理チップ「リアルフォトエンジン」を搭載。有効903万画素で最大記録画素数は3488×2616ピクセルで最高感度ISO 1600を実現した。RAW出力も可能で、その場合のファイルサイズは1枚あたり約18.8Mバイトになる。

撮影モード 解像度(ピクセル) 撮影枚数/撮影時間(※1)
RAW CCD RAW 55枚
9M FINE 3488×2616 228枚
9M NORMAL 3488×2616 456枚
9M 3:2 3696×2464 456枚
5M 2592×1944 819枚
3M 2048×1536 1305枚
2M 1600×1200 1639枚
0.3M 640×480 7995枚
動画 640×480 14分54秒
動画 320×240 29分20秒
1GバイトxD-ピクチャーカード使用時

 ズームレンズには、ハイブリッド非球面レンズ1枚とガラスモールド非球面レンズ2枚を採用してレンズ収差を補正。さらに多群移動方式の採用により、高画質化とコンパクト化を両立したというものだ。開放F値はF2.8〜F4.9。絞りはF2.8〜F11(最大13段)。1センチまで寄れるスーパーマクロから、望遠時のマクロ撮影まで多彩なマクロ撮影機能も備えている。手動ズームやフォーカスリングによるマニュアルフォーカスも可能だ。

 リアルフォトエンジンは、一眼レフデジタルカメラ「FinePix S3 Pro」で開発した信号処理技術をICチップ化したという新しい画像処理エンジン。「ダブルノイズリダクション」方式でノイズを抑え、輪郭補正処理によって解像度を損なうことなくなめらかな階調と自然な色再現が可能になっているという。望遠側でも手ブレ・被写体ブレを軽減する「ブレ軽減モード」を新たに搭載した。

 新エンジンにより、最短約0.65秒間隔で4コマまでの連写が可能になった。またシャッターボタンを押している間、最短約0.65秒間隔で最大40コマ連写し続け、ボタンから指を離した直前の4コマのみを記録する「サイクル連写」、「40コマ連写」など、豊富な連写機能を搭載した。起動時間は約0.8秒で、撮影間隔も最短約1.5秒と「ストレスを感じさせないスピーディな操作性を実現している」(同社)。

 撮影モードは、AUTO /ブレ軽減/ナチュラルフォト/人物/風景/夜景/プログラムオート/シャッター優先オート/絞り優先オート/マニュアル/動画の11種類。QVGAもしくはVGAサイズ(640×480ピクセル)で毎秒30フレームの動画を撮影できる動画モードも備えた。

photo 本体にはxD-Picture Cardとマイクロドライブ、コンパクトフラッシュが使用可能なダブルスロットを装備した。電源は単3アルカリ乾電池×4本もしくは充電式ニッケル水素電池×4本

 本体サイズは、128(幅)×93(高さ)×129(奥行き)ミリ。撮影時の重量は約755グラム(付属のアルカリ電池、xD-ピクチャーカード含む)。xD-Picture Cardとマイクロドライブ、コンパクトフラッシュが使用可能なダブルスロットを装備する。可動式の1.8型液晶モニター(11.8万画素)および0.44型カラー液晶ファインダー(約23.5万画素)はともに視野率100%を確保。電源には単3アルカリ乾電池×4本もしくは充電式ニッケル水素電池×4本を使用する。

 添付ソフトの「FinePixViewer Ver.5.1」は、撮影した画像をパソコンで閲覧、加工、プリントすることが可能な画像閲覧ソフトだ。同社の「Image Intelligenc」の画像補正技術を利用した自動画像補正機能や赤目補正機能などを搭載している。なお、Ver.5.1はWindowsのみ対応で、Mac OS Xでは「FinePix Viewer Ver.3」を利用することになる。

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