クイックサンが発売したリモコンキット「Lipii PA-301」は、かなり多機能なリモコンだ。テレビやビデオの操作はもちろん、エアコンなどのリモコン信号を学習可能。さらに、PCの“ワイヤレスキーボード”としても動作するという。直販価格は8980円と、この手のPC用リモコンとしては少し高めだが、その実力は? まずはAV機器との相性から見ていこう。
リモコン本体のサイズはいたって普通だ。外形寸法は195(高さ)×55(幅)×18(厚さ)ミリ。DVDレコーダーに付属するリモコンよりも小さいくらいで、長すぎず、厚くもなく、手に馴染む感じがする。
AV機器用のマルチリモコンと異なるのは、手のひらに載せたときに親指が自然にかかる“ベストポジション”をPCのマウスポインターに占められていることだ。DVDプレーヤー/レコーダーで多用する方向キーはその下。逆にテレビ操作用のボタン類は、ダイレクト選局用の数字キーを除いて上のほうに集められている。ボタン配置からも、PCユーザーが一番のターゲットになっていることが分かる。
キーが少なく感じたので数えてみると、スライドスイッチを除いて49個あった。たとえば、DVDレコーダーのような機器ならリモコンに60個前後のキーが並んでいる当たり前(最新のDIGAを除く)というご時世に、ちょっと少ないような気もする。
理由はいくつか考えられるが、まず1つのボタンに複数の機能を割り当てているためだろう。写真を見るとわかるが、白、黒、緑、赤の4色の印字があり、白はテレビとPC、黒と緑がDVD関連というように分かれている。一番下のスライドスイッチでモードを変更すると切り替わる仕組みだ。
使用するボタンが機器によってゾーン分けされていることもあり、実際に使ってみるとすぐに慣れる。また上のテレビ操作部だけはモード(スライドスイッチの位置)に関わらず使えるため、TVとDVDレコーダーが中心という人なら、普段は「DVD」モードに合わせたままでいい。おそらく、多くのユーザーが当てはまるのではないだろうか?
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