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6畳間でも楽しめる“Z”――三洋の家庭用プロジェクター「LP-Z4」

» 2005年09月09日 16時42分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 三洋電機は9月9日、家庭用プロジェクター「LP-Z4」を10月21日より販売すると発表した。価格は29万4000円。

 同社は家庭内での使用に重点をおいたプロジェクター「Z」シリーズを2002年より展開しているが、新製品は従来からの強みであったレンズシフト機能などはそのままに、新開発のズームレンズを搭載し、設置の柔軟性を高めた。また、画像処理機構「TopazReal」も改良し、画質を高めた。

photo LP-Z4

 設置の自由度を高めるため、Zシリーズの特徴でもある広範囲レンズシフト機構に新開発の2倍ズームレンズを組み合わせ、従来製品(LP-Z3)に比較して3倍以上の設置エリアを獲得した。最短投影距離は約1.2メートル。

 TopazRealについては映像処理回路を12ビット化したほか(LP-Z3は10ビット)、照明系にもシーン連動型絞り機能を追加した「ツインアイリス」によって、コントラスト比を7000:1とした。透過型液晶プロジェクターにおいてまた、色相/レベル/ガンマの調整が可能な「3Dカラーマネジメント」をあたらに搭載した。

photo 新開発のズームレンズを搭載することで、6畳程度のスペースでも大画面が楽しめる
photo 照明系にも絞りを追加した「ツインアイリス」

 静かな場面の鑑賞に必要な静音性も高めた。回転制御式の新開発ファンを搭載し、透過型プロジェクターとしては業界最高レベルという約22デシベルという低騒音を実現した。ほかにも、電源のON/OFFに連動するスライドシャッターを備え、未使用時のホコリの進入や、天吊り時の操作を容易にした。

 パネル解像度は1280×720ピクセルで、DVD(480i/480P)はもちろん、720p(1280×720ピクセル)のハイビジョンも表示できる。輝度は1000ルーメン。再生ソースにさわせて最適化した設定を7種類プリセットするほか、TopazRealで制御可能な調整項目を利用者自身が設定できる「アドバンストモード」も備えている。

 インタフェースにはHDMI端子を装備したほか、コンポーネント(RCA/D4)、S端子、コンポジット、ミニD-Sub15ピンを各1系統用意。また、電動スクリーンと電源を連動できるスクリーントリガー端子も備えた。サイズは382(幅)×304.3(奥行き)×126.8(高さ)ミリ、5キロ。消費電力は210ワットで、ランプは145ワット。

photo HDMI端子も備える

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