ITmedia NEWS >

3時間前までさかのぼって録画できる、ビクター「DR-MH300」を試すレビュー(2/5 ページ)

» 2005年09月12日 14時13分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 いくつかのアップデートはあるものの、機能面、操作性ともに旧モデルのそれを継承している。もっともITmediaでは旧モデルのレビューを行っていないため、ここでは競合製品と比較して特徴的な部分を中心にピックアップしていこう。

 まず特徴といえる機能の1つが「お助けガイド」と呼ばれるオンデマンドヘルプ機能だ。操作に迷ったとき、リモコンの「お助けガイド」ボタンを押すとQ&A形式のヘルプ画面が表示され、基本的な操作方法を参照できる。詳細に関してはマニュアルを参照という形式にはなっているが、Q&A形式なのでビギナー層にもわかりやすい。

photo 「予約ナビ」の画面で「お助けガイド」を呼び出したところ。関連するであろうQ&Aの一覧が表示され、操作に不慣れな人向けと思われるガイダンス画面を容易に呼び出すことができる

 「さかのぼり録画」も特徴的な機能の1つだ。機能を有効にしておくと、電源ONと同時に視聴チャンネルを最大3時間分を無限ループの形で自動録画しておき、さかのぼって再生したり、録画(保存)することができる。テレビ視聴中にいきなり早戻しボタンを押せば番組を遡りながら再生可能。さらに録画操作を行えば、遡って録画を開始できる。

photo さかのぼって再生中の画面。2つのタイムバーが表示され、上が自動録画されている時間帯、下が再生中の位置を示している。どのくらいまで遡れるか、今どのくらい遡って視聴しているかを一目で把握できる。

 自動録画中に電源を切る、各種録画を実行(さかのぼり録画含む)、ダビング画面の表示を行った場合などには自動録画分は一度破棄され、テレビ視聴を再開すると再び自動録画を開始する。自動録画中にチャンネルを切り替えも自動録画は続行されるため、テレビの視聴もDVDレコーダーのチューナーを使う人は、録画さえ実行されなければ設定時間分は常に視聴していた番組をさかのぼれると思っていいだろう。

・<お詫びと訂正>

初掲載時、「自動録画中に録画、録画番組の再生など、テレビ視聴以外の操作をすると、自動録画ぶんは一度破棄される」と記述しておりましたが、チャンネルを切り替えたり、録画番組を再生しても自動録画分は破棄されません。HM300では、チャンネルを切り替えても、チャンネルを跨いで録画できるようになりました。お詫びして訂正いたします。編集部

 自動録画中でも、リアルタイムの放送を視聴している時は放送波をそのまま表示するため、画質の変化やタイムラグは発生しないし、チャンネル操作も影響を受けない。つまり「さかのぼり録画」が有効でも、使い勝手という点ではマイナス材料はない。ただし電源がONの間は常時HDDへの書き込みが発生することになるので、さすがに24時間電源入れっぱなしという人は機能を無効にしておいたほうがが良いだろう。

photo 遡り録画は最大録画時間を30分/1時間/3時間で設定可能。機能を利用しない場合はこの設定画面で「切」にしておく必要がある

 本機から採用されたのがフォルダ機能だ。ユーザーが任意のフォルダ管理を行うのではなく、繰り返し録画予約で設定が可能。連ドラなどを1つのフォルダにまとめてくれる。フォルダという概念が分りにくい層でも理解しやすいという点では悪くない機能だ。

photo 録画予約時に毎週/毎日といった繰り返しの設定を行うと、「保存/自動上書き」が選択可能になり、「グループ化して保存」を選択するとフォルダ化して保存される。自動上書き、いわゆる更新録画も毎週/毎日から選択できる

 基本操作の中にはビクターらしさも光る。以前、インタビュー記事でも触れているが、たとえば「さかのぼり録画」機能を利用して時間を遡る場合、「××分前」ではなく、19時とか、18時45分といった具合に時刻を15分刻みで遡ることが可能だ。実際「あ〜、もうこの番組始まってたんだ。じゃあ番組開始から見よう」なんていう使い方が多いだろうから、良く配慮された部分といえる。

水準以上の録画予約機能

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.