DVDメディアへの書き込み検証は、日立マクセル製、太陽誘電製、Prodisc製(SmartBuyブランド)の8倍速対応DVD-Rメディアを使って行った。いつも通り、ほぼメディア一杯に高速ダビングを行い、要した時間と、PCでの簡易計測環境でエラーレートのチェックを行っている。
ダビングに要した時間はほぼスペック通りという感じで、いずれのメディアでも8分台後半。ファイナライズを含め、ほぼ10分間でメディア一杯の高速ダビングを終えることになる。DVD-RAMもほぼスペック通りだ。
書き込み品質に関しては、国内ブランドの日立マクセル製、太陽誘電製に関してはまったく問題ないレベル。どちらも外周部側で若干エラーレートが上がっているものの許容範囲だ。いわゆる激安メディアの1つであるProdisc製では全体にPI Errorが高めだが、これも一般的には許容できる範囲だろう。書き込んだディスクをプレステ2でも再生してみたが、まったく問題なく再外周部まで再生できた。メディアをそれほど選ぶタイプではなさそうだ。
ダビング時の動作音も、とくに気になるレベルではなかった。もちろん無音とまではいわないが、最大16倍速書き込み製品の轟音(16倍対応メディア利用時)と比べたら、まったく気にならないレベルといえる。
本製品は、随所に同社らしさを感じる製品だが、それが裏目に出ている部分も多い。たとえば長時間録画モードでのバランスの取れた高解像度化は良いのだが、これがダビング時の制限にも繋がってしまっている。サブメニューという概念を排除した操作系はシンプルといえばシンプルだが、ちょっと使いなれてくるとまどろっこしさを感じる人も多いだろう。多ボタン化したリモコンもそうだ。
とはいえ基本である「予約する」「録る」「見る」という点では、さほど不便は感じない。録画予約機能は水準以上だし、各所に同社らしい気配りを感じるのも事実だ。設定を有効にしておけば常時動作する「さかのぼり録画」機能も、HDD+DVDレコーダーをチューナー代わりにしてテレビを見るスタイルの人なら、かなり便利に使えるはず。エントリーからスタンダードクラスのDVDレコーダーを購入したいと考えている人なら、候補に入れる価値があるだろう。
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