ソニーは9月14日、関係者を対象とした展示会を開催、発表した薄型テレビ「BRAVIA」シリーズを公開した。フルハイビジョン対応のフラグシップ液晶テレビ「Xシリーズ」を始め、クールなデザインの「Vシリーズ」、省スペース性を求めた「Sシリーズ」のほか、リアプロテレビ「Eシリーズ」も展示されていた。
4シリーズ8製品が発表されたBRAVIAはS-LCDの液晶パネル「ソニーパネル」を搭載した液晶テレビ「X」「V」「S」、リアプロの「E」と用意されているが、フルハイビジョン対応のフラグシップ製品「X」シリーズについては、投入された新技術についても詳細な説明も行われた。
Xシリーズに投入されている新技術のうち、注目なのが広色域バックライトシステム「ライブカラークリエーション」。これはRGB各色の蛍光体を新開発、赤と緑の波長を強めることによってRGBすべての表現力をバランスよく高めている。「4波長バックライトを搭載した製品よりも、より3原色をバランスよく表現できる」(同社)
Xシリーズの2製品には、新開発の蛍光体を使用した蛍光管が22本使用されているが、輝度という面では450カンデラと競合製品と比べてもそう高くない。この点について同社では「単純に明るさや色数を強化するのではなく、ソニーパネルと組み合わせたとき、どれだけ正確に色を再現できるかを考えた結果、このような仕様になった」と説明している。
また、Xシリーズには1920×1080ピクセルのフルハイビジョン対応液晶パネルが搭載されている。これにより、既存の同社ハイエンド液晶テレビ(液晶ベガ KDL-L40HVX)に比べて約2倍の高精細な映像を映し出すことが可能になったほか(KDL-L40HVXの液晶パネルは1366×768のWXGA)、1080iのコンテンツを完全な形で映し出すことが可能になった。
「ハイビジョン信号さえもさらに美しくつくり換える」と紹介されていたのが、統合デジタル高画質化システムの「DRC-MFv2エンジン」。この画像処理エンジンは2004年に発表されたベガ HVXシリーズにも登載されているもので、コントラストと質感を向上させるIFP(イメージ・フォーマット・プロセッサ)や、色のにじみや歪みを低減するCCP3(コンポジット・コンポーネント・プロセッサー)とともに、映像に精細感を与え、質感を向上させるという。
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