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第31回 スポーツと明るさとシャッタースピードの関係今日から始めるデジカメ撮影術(1/4 ページ)

» 2005年09月15日 14時19分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 秋といえばスポーツと読書。読書の写真を撮ってもしょうがないので、今回はスポーツだ。「スポーツを撮る」といってもいろいろあるが、大きく分けて2つ。

 1つは競技場の観客席から、プロあるいはそれに近い、それなりの試合や練習を撮る、というもの。Jリーグの試合を観に行って選手を撮るとか、都市対抗野球を観に行って試合を撮るとか。もうちょっと身近なところでは高校生の息子の部活がインターハイ予選に出るのでその様子を撮りたいとか。もう1つはもっとカジュアルに、会社の仲間とスポーツしにいってそれを撮るとか、家族が仲間とスポーツしてるから応援がてらその風景を撮るとかそういうもの。

 前者だとフィールドが遠いからそれなりの超望遠デジカメを持って気合いを入れて撮らないとダメだけど、後者なら普通の3倍ズーム機でもOK。気軽に楽しく撮れる。

 今回のスポーツは、「スポーツをしよう。ついでに仲間を撮ろう」、って感じで行ってみよう。

体育館でバレーボールを撮る

 バレーボールを撮りに、体育館へ行ってきた。スポーツ撮影の大敵は「明るさ」だ。体育館ともなると想像以上に暗い。公式試合を行うような大きなところでもカメラにとっては明るいとはいえないのに、街の体育館ではなおさらだ。

 スポーツは相手が動き回っているので、できるだけ高速なシャッタースピード、最低でも1/100秒、できれば1/200秒くらい欲しい。でも1/1000秒なんてのはいらない。シャッタースピードが高速すぎると動きが止まって写ってしまうので迫力に欠けるのだ。

 体育館でISO100で撮るとこんな風である。

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 カメラがブレなくても、被写体が思いっきり動いててよく分からない。その中でも動きが面白く撮れているものを選んだが、シャッタースピードはなんと1/6秒。スポーツを撮るにはちょっと問題がありすぎ。

 そういうときはまずISO感度を上げてみる。ISO400にするとシャッタースピードも1/30秒程度まで上げられる。このシャッタースピードでもスポーツを撮るにはこころもとないが、そこはあまり動いてない瞬間を上手に撮るのだ。どのスポーツも静と動がある。バレーボールなら、動いてボールの落下点に入ろうとする。この動いているときは撮ってもブレるだけだ。でも落下点でボールを打つ瞬間はある程度止まっているのである。

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 これなら1/30秒とシャッタースピードがちょっと遅い分被写体やボールの多少のブレが「動き」を表してくれるのでちょうどいいのだ。

 コンパクトデジカメの場合、ズームすればするほどレンズが暗くなりシャッタースピードが落ちる。だから無理にズームしない方がいい。

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