東芝は9月15日、DVDレコーダー「カンタロウ」シリーズの新製品2モデルを発表した。「“万能系のRD”に対して“簡単系のカンタロウ”」(東芝)というコンセプトはそのままに、VHSデッキを搭載した“3 in 1”モデルだ。10月中旬から順次発売する。
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5月に登場した「AK-G200」がベース。東芝製レコーダーの特徴であるネット機能は搭載せず、代わりに簡単操作を目指したユーザーインタフェースとボタン数を大幅に減らした「かんたんリモコン」、初期設定を用意にする「セットアップウィザード」などの機能を備える。
「カンタロウのユーザーデータをみると、年配の人や女性層など、いわゆるエントリーユーザーが多い。簡単接続や簡単操作は必須で、リモコンを見ただけでもある程度は使いこなせる仕様を目指した。VHSを導入すると、メディアが増えるぶん操作が難しくなる要素もあるが、AK-V200/100ではそれを極力排除している」(東芝)。
一方、DVDドライブは新たに2層記録が可能なDVD-R DLをサポート。DVD-RのVR記録も可能(1層のみ)で、デジタル放送の番組もDVDに残すことができる。そのほかの書き込み対応メディアは、DVD-R(8倍速)、DVD-RAM(3倍速)、DVD-RW(約4倍速)。「ネット機能こそないが、それ以外はほぼフルスペック」(同社)という仕様だ。
VHSの搭載により、地上アナログ放送のチューナーは2つになった。片方はVHS専用のため「W録」とは異なるが、VHSとHDDもしくはDVDへ2番組を同時録画できる。なお、上位モデルの「AK-V200」はBSアナログチューナーも備えているが、こちらはHDD&DVD専用だ。
また、VHSを搭載したことでHDD、DVD、VHSの3メディアをシームレスに使えるようになった。たとえば、録画予約は同じ番組表の画面から可能だ。予約がかぶったときは、「VTRに切り替えて予約しますか?」という選択画面が表示される。また、録画番組の本編の前後を自動でチャプター分割することができる「本編自動チャプター分割」や「おまかせプレイリスト」機能を搭載。VHSからHDD/DVDにダビングするときも、本編の最初と最後を自動チャプター分割してくれる。つまり、テレビ番組を録画したVHSテープから、シンプルな操作で本編だけの状態にしたDVDを作成できる。
なお、VHS部はSQPB(S-VHS簡易再生)に対応しているため、S-VHSテープも再生可能(解像度はVHSレベル)。Gコード予約にも対応した。背面のD端子からVHSの映像を出力できる点は、従来モデルの「RD-XV34」と同じだ。
外形寸法は430(幅)×347(奥行き)×97(高さ)ミリ。重量はAK-V200が7.8キロ、AK-V100は7.6キロとなっている。
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