ITmedia NEWS >

カンタロウにVHS搭載の“3 in 1”モデルが登場――東芝

» 2005年09月15日 15時00分 公開
[ITmedia]

 東芝は9月15日、DVDレコーダー「カンタロウ」シリーズの新製品2モデルを発表した。「“万能系のRD”に対して“簡単系のカンタロウ”」(東芝)というコンセプトはそのままに、VHSデッキを搭載した“3 in 1”モデルだ。10月中旬から順次発売する。

photo カンタロウ「AK-V200」。VHSを搭載したため厚みが増したが、見やすさを考慮した大型FL表示管やボタンを色分けするLEDは継承
製品名 HDD DVD VHS EPG チューナー 想定価格(※1) 発売時期
AK-V200 250Gバイト DVDマルチ ADAMS アナログ地上波×2、BSアナログ 9万円前後 10月中旬
AK-V100 160Gバイト DVDマルチ ADAMS アナログ地上波×2 7万円前後 11月上旬
※1:価格はオープンプライス

 5月に登場した「AK-G200」がベース。東芝製レコーダーの特徴であるネット機能は搭載せず、代わりに簡単操作を目指したユーザーインタフェースとボタン数を大幅に減らした「かんたんリモコン」、初期設定を用意にする「セットアップウィザード」などの機能を備える。

 「カンタロウのユーザーデータをみると、年配の人や女性層など、いわゆるエントリーユーザーが多い。簡単接続や簡単操作は必須で、リモコンを見ただけでもある程度は使いこなせる仕様を目指した。VHSを導入すると、メディアが増えるぶん操作が難しくなる要素もあるが、AK-V200/100ではそれを極力排除している」(東芝)。

 一方、DVDドライブは新たに2層記録が可能なDVD-R DLをサポート。DVD-RのVR記録も可能(1層のみ)で、デジタル放送の番組もDVDに残すことができる。そのほかの書き込み対応メディアは、DVD-R(8倍速)、DVD-RAM(3倍速)、DVD-RW(約4倍速)。「ネット機能こそないが、それ以外はほぼフルスペック」(同社)という仕様だ。

photo かんたんリモコン。VHS搭載により、ボタン数は3つ増えて38になった。それでも既存の3 in 1モデルの中では、最も少ないという
photo 上が「AK-V200」、下が「AK-V100」の背面端子群。背面端子には「テレビの入力へ」などわかりやすい表記があり、配線作業も迷わない

VHSも使って2番組同時録画

 VHSの搭載により、地上アナログ放送のチューナーは2つになった。片方はVHS専用のため「W録」とは異なるが、VHSとHDDもしくはDVDへ2番組を同時録画できる。なお、上位モデルの「AK-V200」はBSアナログチューナーも備えているが、こちらはHDD&DVD専用だ。

 また、VHSを搭載したことでHDD、DVD、VHSの3メディアをシームレスに使えるようになった。たとえば、録画予約は同じ番組表の画面から可能だ。予約がかぶったときは、「VTRに切り替えて予約しますか?」という選択画面が表示される。また、録画番組の本編の前後を自動でチャプター分割することができる「本編自動チャプター分割」や「おまかせプレイリスト」機能を搭載。VHSからHDD/DVDにダビングするときも、本編の最初と最後を自動チャプター分割してくれる。つまり、テレビ番組を録画したVHSテープから、シンプルな操作で本編だけの状態にしたDVDを作成できる。

photo 6Wayのダビングに対応
photo 録画番組の本編の前後を自動でチャプター分割することができる「本編自動チャプター分割」

 なお、VHS部はSQPB(S-VHS簡易再生)に対応しているため、S-VHSテープも再生可能(解像度はVHSレベル)。Gコード予約にも対応した。背面のD端子からVHSの映像を出力できる点は、従来モデルの「RD-XV34」と同じだ。

 外形寸法は430(幅)×347(奥行き)×97(高さ)ミリ。重量はAK-V200が7.8キロ、AK-V100は7.6キロとなっている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.