ITmedia NEWS > 速報 >

IntelとMicrosoft、HD DVD支持を表明

» 2005年09月27日 13時24分 公開
[ITmedia]

 IntelとMicrosoftは9月26日、次世代DVD規格「HD DVD」を支持するHD DVD Promotion Groupに加盟すると発表した。

 評価の結果、同規格が重要な基準を満たし、PCなどのデバイスの相互運用性、消費者にとっての移行のしやすさなど独自のアドバンテージを提供すると判断したからだと両社は発表文で述べている。HD DVDは高精細ビデオの興奮を競合規格よりも迅速に消費者にもたらし、より手ごろな価格のハードとよりインタラクティブな体験を提供する可能性を持つと両社は話している。

 HD DVD Promotion Groupには、NEC、三洋電機、東芝のほか、Universal StudiosやParamount Picturesなどのコンテンツ企業が参加している。

 MicrosoftとIntelは、消費者と業界が次世代DVDフォーマットに求め、HD DVDが満たしている要件として、以下の点を挙げている。

  • Managed Copy:消費者はこの機能により、ディスクをハードディスクやホームサーバ(IntelのViiv技術を使ったMedia Center PCを含む)に自由にコピーし、ホームネットワークを介して自宅内のすべての部屋で楽しめる。DVDのコピーを携帯デバイスで再生することもできるという。
  • 将来を保証する互換性:1枚のディスクで映画の高精細版と標準版を格納できる「ハイブリッドディスク」技術により、消費者は今は現行のDVDプレーヤーで標準版の映画を視聴し、将来はHD DVDプラットフォームで高精細版を再生することができる。
  • 低コストで量産可能:既存DVDと基本的に同じ製造機器を使うため、容易に生産量を増やし、コストを下げることができる。
  • 容量:立ち上げ時のHD DVD-ROMディスクは2層構造で容量30Gバイト。これに対しBD-ROMディスクは25Gバイト。
  • 双方向性:HD DVDはインタラクティブ機能仕様「iHD」を使ってより優れた双方向性を提供する。例えば、ピクチャー・イン・ピクチャー機能で映画を見ながらその上に監督の解説を流すことができる。
  • ノートPC向けフォーマットとして優れている:HD DVDは標準的なDVDと互換性があるため、ノートPC向けのスリムなディスクドライブの開発を容易にする。

 両社は、単一フォーマットが消費者に早急に採用される理想的なソリューションであると考えていると発表文で述べている。しかし、現時点ではHD DVDが唯一の有望なソリューションだと判断したものの、両社はそれぞれ消費者と業界の要件を満たすフォーマットに向けての取り組みに力を入れるとしている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.