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ビクター、残像感を押さえた高速ドライバー搭載機など「液晶EXE」新製品

» 2005年09月27日 14時30分 公開
[ITmedia]

 日本ビクターは9月27日、液晶テレビ「液晶EXE」(エグゼ)の新商品として高速液晶ドライバーを備えた製品など4製品を10月下旬より順次販売すると発表した。発表されたのは40V型の「LT-40LH700」、37V型の「LT-37LC70」、32V型の「LT-32LC70」、26V型の「LT-26LC70」でいずれも価格はオープン。実売想定価格と販売開始時期は以下の通り。

photo 左からフルハイビジョン対応の40V型「LT-40LH700」、高速液晶ドライバーを搭載した37V型「LT-37LC70」、32V型の「LT-32LC70」、26V型の「LT-26LC70」
型番 画面サイズ 実売想定価格 販売開始時期
LT-40LH700 40V型 53万円前後 11月上旬
LT-37LC70 37V型 40万円前後 11月上旬
LT-32LC70 32V型 30万円前後 10月下旬
LT-26LC70 26V型 24万円前後 10月下旬

 新製品はいずれも同社独自の高画質映像技術“映像知能”「ジェネッサ」をさらに改良した「新ジェネッサ」を搭載。ジェネッサが持つ階調自動最適化機能「インテリジェントγ」や記録色を鮮やかに再現する「カラークリエーション」、輝度を自動検出して目にやさしい画質を再現する「オートピクチャー」、ノイズを低減させる「インテリジェントクリア」などを引き続きながらも、新ジェネッサでは、処理を行うCPUを32ビット化することで処理能力を高めた。

 4製品ともに、小さい音は大きく、大きな音は小さくなるように処理を行う帯域分割音声圧縮技術「はっきりトーク」と、実際の時間は変えずにゆっくりしたスピードで聞ける「ゆっくりトーク」でニュースやセリフを聞き取りやすくする“テレビ「きき楽」”機能も装備した。Gガイド搭載の地上/BS/110度CS対応のデジタルチューナーも備えている。

 37V型の「LC-37LC70」には、独自のアルゴリズムによって動きの速い映像でも残像感を押さえる「高速液晶ドライバー」を搭載した。これはパネルの応答速度高速化やオーバードライブなどではなく、ホールド時間(1フレームの映像を表示し続ける時間)を短縮することとで残像感の抑制を狙う方法で、本製品では通常の2倍にあたる秒間120フレームでの表示を行う。これによって動きの速い映像でも残像感が少なく、はっきりとした映像を映し出すことが可能になった。

photo 高速液晶ドライバー搭載による効果

 なお、40V型の「LT-40LH700」は1920×1080ピクセルのフルハイビジョン(1080i)対応パネルを搭載する(他の3モデルは1366×768ピクセル)。輝度はいずれも500カンデラ。インタフェースも充実しており、1本のケーブルでデジタル映像信号/音声信号をダイレクトに伝送可能な「HDMI」に加えて、D4/コンポーネント/RGB/i.Linkなどを全モデルが備える。

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