パイオニアは9月28日、20〜30代の女性をメインターゲットにしたDVDレコーダー「DVR-330H-W/S」を発表した。パーソナルユースに徹して機能面は割り切り、一方で「若い女性の個室に似合う」(同社)シンプルなデザインとした。10月中旬発売予定で、価格はオープンプライス。店頭では5万円前後になる見込みだ。
「DVR-330H-W/-S」は、DVDレコーダーとしては珍しい幅36センチのコンパクトサイズだ。これは「小型VTRと同じ大きさにして、パーソナルルームの置き換え需要を取り込む」(同社)ため。ホワイトとシルバーのカラーバリエーションも用意している。
新開発の「シンプルリモコン」は、“録る”“見る”という基本動作に絞ったもの。編集作業などに使うボタンは省略し、ダイレクト選局ボタンなどもカバーの下に隠した。逆に「番組表」と「見る」(録画番組一覧)という基本操作ボタンには色を付け、DVDレコーダーの操作に慣れていない人でも直感的に扱えるようにした。
搭載するチューナーはアナログ地上波×1で、内蔵HDDは160Gバイト。DVDドライブは、DVD-RとDVD-RW(CPRM対応)への書き込みが可能だが、他機種がサポートしているDVD-R DLには非対応だ。スペック的には昨年のエントリー機レベルといえるだろう。
ただし、東京大学先端化科学技術研究センターと共同開発した新GUIや約22万語の辞書データを持つ「気がきく! 録画辞典」、「新番組検索」といった機能は上位モデルから継承。「野球延長対応」や「連ドラ延長機能」など、“録る”“見る”を中心に一通りの機能を備えた。
同社ホームエンタテインメントビジネスカンパニービデオ企画部の林稔部長によると、製品の開発にあたっては若い女性層のニーズを徹底的にリサーチしたという。その結果、「AV機器の操作が苦手」というユーザーは全体の46%。また「DVDレコーダーがあっても、録画や再生といった基本機能しか使わないと思う」と答えた人が80%に達した。一方、「小型のサイズ」や「インテリアにマッチするデザイン」を求める声が多かったという。
「2005年は、DVDレコーダーの新規ユーザーが“ビデオ置き換え”のレイトマジョリティ層に移行する時期だ。(新規購入者の)20〜30歳代の女性が占める割合は2004年で26%だったが、今年は30%を超えるのではないか」(同氏)
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