2Gバイトの容量を確保したためか、動画記録時に、ハーフサイズ画面やMPEG-4圧縮は用意されておらず、サイズは704×480、圧縮方式はMPEG-2のみ。映像品質はXP/SP/LPの3モードから選択可能だ。転送レートはXPが約10Mbps、SPが約5Mbps、LPが約2.5Mbps(2Gバイトでの撮影時間は各々、25分/50分/1時間40分)で、いずれもVBRエンコード、フレームレートは30fpsとなる。
撮影を始め、内蔵モニターで映像を確認した時点で、早くも確かな品質が伝わってくる。モニターには2.8型液晶を採用しており、約60×35ミリの16:9ワイド画面表示ができる。解像度も約21万画素と十分なレベルだ。
操作周りは全体に、以前紹介したDVカメラ「NV-GS250」と共通する部分が多い。「NV-GS250」ではモード切替ダイアルに一体化していたジョイスティックはなく、撮影ボタンの下にカーソルキーが配置されているが、使い方は同じ。再生モード時の制御、マニュアル撮影時の各種設定など、カーソルキーを利用可能な場面には、操作を4方向に割り当てた円盤アイコンを液晶画面上に表示するとともに、カーソルキーの中央部分が青く点灯して知らせてくれる。
このDIGICAM譲りの“ワンタッチナビゲーション”により、ボタン/スイッチ類は最小限に収まっている。手前部にはカーソルキーのほか、電源スイッチ、メニューボタン、ファイル削除ボタン、オート/マニュアル切替レバー、そして、撮影ボタンを配置。また右側面には、モード切替ダイアル(動画撮影←→動画再生←→静止画撮影←→静止画再生←→PC接続)、内蔵フラッシュ・オープンがある。
ズームレバーが見当たらないが、これは少し変わっていて、撮影ボタンの周りに一体化されたリング部分を親指で回して行う。操作しやすいように溝がつけられているものの、少々滑り気味にはなるが、慣れれば通常のズームレバーと同様の感覚に思えてくれる。
また、電源スイッチをオンにしておけば、液晶モニターの開閉と連動して、電源のオン/オフ、および、レンズカバーの開閉を自動的に行う。ビクターのDVカメラではかなり古くから(「GR-DVX」あたりだったか。ファインダーの引き出し動作とも連動)採用ずみの機能で、現在ではEverioシリーズの一部(液晶開閉可能なモデル)にも継承されているが、非常に便利な機構であり、しかも、特に「SDR-S100」のようなコンパクトカメラにはしっくりとくる。
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