CEATECでは液晶・プラズマに次ぐ「第3のテレビ」としてSEDが注目されているが、フルHD対応大画面テレビというと、セイコーエプソンらが展開する3LCDのリアプロジェクションテレビも、以前より「第3のテレビ」を主張。今回のCEATECに出展した3LCDブースでも、「我々こそ“第3のテレビ”の元祖。SEDは第4のテレビ」とアピールしている。
3LCDは3枚のLCDを使う方式で、それぞれのLCDに光の三原色(RGB)を一つずつ割り当てることで、明るく色再現性の高い映像を実現できる。今年1月、米国で開催された「International CES 2005」で推進団体3LCDグループも結成されており、普及に力を入れている。
特に注力しているのがセイコーエプソンだろう。3LCDのブースでは、今回エプソンが無機配向技術を投入した新しい製品を展示している。使っているのは3LCD用の無機配向膜を使用した高温ポリシリコンTFT液晶パネルで、コントラスト比が4〜5倍以上向上し、黒の再現性や配向ムラが改善されているという。
この無機配向技術を使って高開口化/高精細化/高画質化を進めることで、より高性能なプロジェクション製品が開発可能になるらしい。デモ展示されていたのはエプソンの試作機で、57型でフルHD対応、コントラスト比は1万:1を実現している。
製品としては、2006年にモニター製品が米国で発売、テレビとしては2007年度に登場してくる見込みだという。
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