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独自路線をひた走るAV機器たちCEATEC JAPAN 2005(1/2 ページ)

» 2005年10月10日 14時56分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 10月4日から8日まで5日間に渡る「CEATEC JAPAN 2005」の会期が終了し、来場者は19万9680人を数えた。大画面テレビや次世代DVD、サービス開始を間近に控えた1セグ放送などに注目が集まった今年のCEATECだが、広大な展示会場にはオリジナリティ溢れるユニークなAV機器も多く見られた。最後に恒例のフォトレポートをお届けしよう。

 台湾のHannspree(ハンスプリー)は、個性的な液晶テレビを28台も出展していた。ちょうど1年前に横浜で開催された「FPD International 2004」で初めて日本国内に紹介され、最先端FPDとは別の意味で注目を集めていたものだ。もともと米国の市場をターゲットに開発されたという製品は、いずれ劣らぬユニークなデザインで来場者の目を楽しませていた。

photo 「日本でも人気が出そう」という動物をモチーフにした液晶テレビ。特殊な表面加工を施したアクリル板が高級感を醸し出す
photo ぬいぐるみの中に液晶テレビ
photo 未来的なデザインの23インチモデル。価格は製品によって異なるが、小型のもので7〜8万円、15インチ以上の大型製品は15万円前後になりそうだ

 液晶テレビは、9.6型、12型、15型、23型の4タイプをラインアップ。たとえば15型は、解像度が1024×768ピクセル、輝度は550カンデラ、反応速度は16ミリ秒というスペックだ。また、23型にはAS-IPSパネルを採用しており、1280×768ピクセル、500カンデラ、15ミリ秒。23型はDVI端子も備え、PCモニターとしても利用できる。

 同社の液晶テレビは、デザインコンセプトに合った素材を用いているのが特長だ。たとえば野球ボールやバスケットボールを模した液晶テレビの外装は、実際のボールに使用されている革。その製造技術に関しては特許も取得しているという。そして、「360度、キレイに見える」という通り、背面のデザインもかなり凝ったものになっている。

photo 背面もしっかり仕上げたサッカーボール型テレビ。ちゃんと革を使用している

 もともと米国市場向けに製品を開発し、現在は100種あまりの液晶テレビをラインアップしているという同社。今回は大人の事情で写真を掲載できなかったが、ディズニーやワーナーなど映画会社からライセンスを受けて映画キャラクターをモチーフにデザインした製品も数多く揃えており、映画ファンのコレクターズアイテムとしてはもちろん、贈り物などにしても喜ばれそうだ。

photo バスケットボールをイメージしたNBAモデル。背面のアームもカッコいい

 同社事業開発部のJeff Young副部長によると、11月末には日本支社を開設し、2006年春には直販サイトおよび店頭販売による本格展開を予定しているという。「香港や台湾では、百貨店などに専用のブースを設けるなど、ギャラリー的な意味を兼ねた販売ルートを開拓している。日本市場では低価格製品と高級モデルの二極化も進んでいるが、われわれは価格競争に参加する意志はない。ブランドイメージを大切にしてくれるパートナーを探して店舗展開していきたい」(同氏)。なお、日本支社設立に先立ち、10月末には日本語サイトをオープンする予定だ。

3万円のDVDレコーダー?

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