ウワサ通りにビデオ対応となった新iPodのほか、カメラが内蔵されたiMac G5やiTunes 6などを発表したアップルコンピュータ。発表会にあわせて来日した、米Appleのスタン・イング氏(プロダクトマーケティング iPod担当ディレクター)とトム・ボーガー氏(ワールドワイド デスクトップ プロダクト マーケティング担当 シニアディレクター)に新製品の狙いや特徴などを聞いた。
――新しいiPodは30G/60Gバイトという大容量のHDDと、2.5インチのカラー液晶を搭載しながらも従来モデルより薄くなっています。どのようにしてスリム化を実現したのですか?
イング氏:回路を始め、すべてにおいて最適化を図ったのが最大の要因です。簡単なことではありませんでしたが、最適化を進めたために32ピンのDockコネクタも維持しながら2.5インチの液晶も搭載することができました。
上部のリモコン用コネクタは廃止しましたが、Apple Remote対応の新型Dock(Apple iPod Universal Dock)を用意しました。決してリモートコントロールという操作方法を犠牲にしているわけではありません。
――新旧製品の最大の違いは動画再生機能の搭載です。以前、ジョブズ氏は「iPodのサイズでは動画を十分に楽しむことはできない」と否定的な見解を示していましたが、その方針は変わったのですか?
イング氏:新しいiPodに搭載されている液晶は、これまでのiPodに搭載されたカラー液晶よりも明るく、野外をはじめとしたさまざまなロケーションでコンテンツを楽しめます。
しかし、私たちは“いろいろな場所でさまざまなコンテンツを楽しむ”というのを第一に考えており、新しいiPodもビデオの再生だけに特化しているわけではありません。新製品は第5世代の「iPod」であり、音楽を楽しむこと――“Music Experience”を拡大する製品なのです。
――米国のiTunes Music Storeでは2000以上のミュージッククリップ(ビデオ)が用意され、テレビ番組の販売も開始されました。日本のiTMSではどうなるのでしょう。
イング氏:日本のiTMSでもミュージッククリップの提供は開始されました。どのくらいのペースで追加されるかなどの詳細は私にも分かりませんが、追加され続けることは確かです。
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