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光学式+高感度の“Wブレ補正”薄型サイバーショット「T9」

» 2005年11月01日 17時57分 公開
[ITmedia]

 ソニーは11月1日、薄型コンパクトデジカメ“サイバーショット”「DSC-T9」を発表した。11月18日から発売する。価格はオープンで、市場想定価格は4万7000円前後。

photo “サイバーショット”「DSC-T9」
photo カラーはシルバーとブラックの2色を用意

 薄型カードスタイルで人気のサイバーショット「Tシリーズ」の最上位モデルとなる「DSC-T9」は、折り曲げレンズに手ブレ補正機構を組み込んだ独自開発の「光学式手ブレ補正」機能を搭載。手ブレ補正レンズを動かす縦/横のアクチュエータを1カ所にまとめることで、小型(薄型)化を可能にしたという。

 「小型のアクチュエータによって補正レンズの追従性が高く、高精度な手ブレ補正が行える。また、従来の補正システムのようにタテ方向の駆動がない水平方向駆動なので、低消費電力化にも貢献。テレ端でも明るい折り曲げレンズと組み合わせることで、沈胴式レンズに比べて望遠側でも手ブレに強い」(同社)

photo 独自開発の光学式手ブレ補正を搭載

 画質の劣化が少なく、自然でキレイな写真が撮れるのが光学式手ブレ補正の特徴だが、撮影者ではなく被写体が動いてしまうことでブレた画像になるいわゆる「被写体ブレ」には対応できない。「DSC-T9」はこの被写体ブレにも対応するために最大ISO 640の高感度撮影モードを用意。高速シャッターで記録することによって被写体ブレを防ぐという。高感度化にともなうノイズ発生には、圧縮前のRAWデータにノイズリダクションをかけることで高感度と高画質を両立した「クリアRAW NR(ノイズリダクション)」機能を新たに搭載した。

 ダブルのブレ補正システムを搭載しながらも、Tシリーズの特徴である薄型ボディはキープ。サイズは89.7(幅)×54.9(高さ)×20.6(奥行き、レンズカバー部除く最薄部16.8)ミリ・重さ約134グラム(撮影時約159グラム)と、クレジットカードサイズの表面積に高性能を詰め込んだ。

photo Tシリーズの特徴である薄型ボディはキープ

 この薄型ボディに2.5インチ(23万画素)の大型&高精細な新開発クリアフォト液晶モニターを搭載。従来機に採用のクリアフォト液晶に比べて色再現性を約62%向上させたという。「従来機では再現できなかった色鮮やかな赤、木々の緑の深み、澄み渡った青空などを表現豊かに映し出すことが可能」(同社)

photo 2.5インチ(23万画素)の大型&高精細なクリアフォト液晶
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 1/2.5インチ有効610万画素のSuper HAD CCDを搭載。レンズはカールツァイス バリオ・テッサーを採用。手ブレ補正搭載の折り曲げレンズ採用光学3倍ズームは、35ミリ判換算で38〜114ミリ相当(F3.5〜4.3)。撮影距離は最短50センチ(マクロ時の最短は8センチ、拡大鏡モード時は最短1センチ)。

photo

 BGM(4種類)付きのスライドショー機能も搭載。記録メディアはメモリースティックDuo/PRO Duoを採用。バッテリーはリチウムイオン充電池を採用し、撮影可能枚数は240枚(CIPA規格)。静止画(JPEG)のほか、VGA/30fpsの動画撮影機能も搭載。PCとの接続はUSB 2.0(High Speed)。

 主な仕様は以下の通り。

製品名 DSC-T9
撮像素子 1/2.5インチ有効約610万画素「Super HAD CCD」
記録画素数 静止画:2816×2112/2816×1872/2048×1536/1920×1080/1280×960/640×480ピクセル、動画:640×480/160×112ピクセル
記録形式 静止画:JPEG(DCF、Exif 2.2準拠)、動画:MPEG-1
レンズ 6.33〜19ミリ(35ミリカメラ換算で38〜114ミリ相当)、F3.5〜4.3
撮影距離 50センチ〜∞(マクロモード時:8センチ、拡大鏡モード時:1センチ)
感度設定 オート、ISO 80/100/200/400/640相当
ファインダー なし
液晶ディスプレイ 2.5インチTFTカラー液晶(約23万画素表示)
記録メディア メモリースティックDuo/PRO Duo
電源 リチウムイオン充電池(NP-FT1)
サイズ 89.7(幅)×54.9(高さ)×20.6(奥行き、レンズカバー部除く最薄部16.8)ミリ
重さ 約134グラム(本体のみ)

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