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“家庭用炭酸泉”から“後付け指紋認証錠”まで、いろいろありましたJapan Home and Building Show 2005(2/3 ページ)

» 2005年11月08日 22時53分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 日本バイオテック(旧社名:日本キトラミ)のブースで見つけた「BIOLOCK1000」は、後付け可能な指紋認証鍵だ。標準的な35〜45ミリ厚のドアに対応(最大100ミリ)しており、一般的なシリンダー錠などと交換できる。

photo 「BIOLOCK1000」。本体下部を押し込むとセンサーが現れる

 750パターンの指紋を登録可能。センサーはハイブリッド半導体方式で、エラー発生率は本人拒否率が0.01%未満、他人受け入れ率は0.001%未満。暗証番号を入力するテンキーも備えており、指紋認証と併用して二重のロックをかけることができる。また、ドア内側のユニットには温度センサーを備え、室内温度が65度以上になると警報を鳴らす機能もある。火災報知器の代わりにもなるわけだ。

photo ドアの裏側。アルカリ乾電池×6本で動作する

 ユニークなのは電源。後付けが前提のため、当然ドアに電線はきていない。このため、BIOLOCK1000はアルカリ乾電池×6本で動くのだが、外出中に電池が切れてしまった場合に備え、指紋認証ユニットの電極に6ボルトの角形電池を押し当てると起動する仕組みになっている。もちろん電池が切れそうになると、事前に警報や液晶表示で警告する機能があるから、あくまで非常用だ。

photo テンキーの下にある丸い出っ張りが電極。ここに角形6ボルト電池の電極を押し当てると通電する

 BIOBLOCK1000の価格は20万円を切る程度。高いか、安いかは判断の分かれるところだが、これでちょっとセレブっぽい(?)鍵なしの生活が実現する。

 もう1つ、同社ブースで展示していたのが、新製品の“無線LAN対応指紋認証鍵”だ。基本機能はBIOBLOCK1000と同じだが、ネットワーク(無線LANもしくはBluetooth、有線LANを選択可能)を介して専用サーバと指紋の登録データをやり取りできる。

photo アンテナ付き

 「たとえばホテルチェーンなどで導入すれば、一度指紋を登録した常連客のデータをチェーンの各ホテルで共有できます。つまり、お客はどこのホテルにいっても、指を押し当てるだけでドアが開く」(同社)。

 なるほど。VIPになったみたいで気分がよさそうだ。

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