東京・有明の国際展示場(東京ビッグサイト)で国内最大の住宅・建築関連イベント「Japan Home and Building Show 2005」が開幕した。展示は建材や住宅設備が中心だが、中にはハイテクな住宅設備機器や生活用品もある。気になった製品を紹介していこう。
三菱レイヨンのグループ会社であるエムアールシー・ホームプロダクツは、11月7日に発表した“家庭用高濃度人工炭酸泉製造装置”「ソーダバス SPA1001」を展示している。炭酸ガスといえば、疲れた人に効く入浴剤で有名だが、ソーダバスはちょっとレベルが違う。
「入浴剤を入れた場合、炭酸ガス濃度は50ppm程度ですが、ソーダスパの場合は1000ppm。約20倍の濃度になります」(同社)。
1000ppmというのは、つまり1リットルのお湯に約1グラムの炭酸ガスが溶け込んだ状態。バスタブのお湯に手を入れると、気泡だらけになるくらい濃厚だ。それもそのはず。ソーダスパは、もともと医療機関や公共温浴施設向けに開発した技術を家庭向けに転用したものだ。
本体や炭酸ガスボンベを屋外に設置することで、既築の住宅にも“後付け”できる仕様。既にある給湯機と配管を繋ぎ、宅内にリモコンを設置すれば、スーパー銭湯にある炭酸泉風呂と同じお湯を自宅で楽しめる。
ただし、もとが業務用だけにかなり高価だ。本体価格は94万2900円(消費税込み、工賃別)、また専用の炭酸ガスボンベ(7キロタイプ)は1本6000円。1日200リットルのお湯を使うと仮定した場合、1カ月でおよそ2本のボンベを消費するから、ランニングコストは1日約400円。一般家庭にはちょっと敷居が高そうだが、贅沢な入浴剤だと思えば……やっぱり高い。
なおソーダバスシリーズには、集合住宅向けの「SPA1002」もラインアップされている。こちらは炭酸ガスボンベを一カ所に集め、配管で炭酸ガスを各戸に供給するスタイル。各世帯にガスボンベを置く必要がないため、本体サイズを半分程度に抑えられるのがメリットだ。
自分で買うのは難しいけど、ソーダバス付きのホテルやマンションがあったら行ってみたい、という人も多いのでは?
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