ITmedia NEWS >

インテリアと空気をキレイに――三洋の新「四季彩館」(2/2 ページ)

» 2005年11月15日 20時48分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
前のページへ 1|2       

 もう1つの特徴は、新搭載の「さ・や・か」。「さわやか」「やすらぎ」「かいてき」から最初の文字を取ったという「さ・や・か」は、四季彩館が持つ空気清浄機能の総称だ。具体的には、室内のCO2濃度などを測定する「CO2&ガスセンサー」、運転しながら外気を取り込む「同時吸排気換気ユニット」、空気中の菌やウイルスを除去する「UV除菌ユニット」、花粉やタバコの煙など微粒子レベルのチリやホコリを吸着させる「電気空気清浄ユニット」で構成される。

 三洋電機HAカンパニー空調統轄ビジネスユニットエアコンディショナービジネスユニットリーダーの中西昇氏によると、「アンケート調査の結果、空気の汚れを感じたとき、76%の人が窓を開け、また11%は換気扇を動かすことがわかった。つまり、9割の人が“換気”という手段が一番だと考えている。しかし窓を開けると、せっかく温めた空気が外に出てしまう」。

 そこで同社は、同時吸排気換気ユニットに民生用エアコンとしては初の「全熱交換素子」を導入した。全熱交換素子は、吸気口から取り入れた外気と、外へ排出する空気の間にフィルターを設置し、熱や湿気を交換するというもの。空気を混ぜることなく、温度や湿度が高いほうから低いほうへ、熱や湿気を移動させる。

photo 全熱交換素子搭載の同時吸排ユニット。右がユニット内に入れる全熱交換素子のフィルター
photo 全熱交換素子のフィルターは段ボール紙に似た形状(左)。波状のフィルターを多層化することで空気に触れる表面積を増やし、効率的に熱交換を行う

 熱交換率は約75%で、従来なら室外に逃していた熱を7割以上室内に戻してくれる。もちろん冷房時にも有効。たとえば気温35度の真夏日で室内温度を27度に保っているとき、取り込んだ外気は熱交換後に29度まで冷やされているという。そのぶん冷房に必要な電気を節減できるため、省エネにも繋がる。

 「エアコン内に取り込まれた空気はUV除菌ユニットを経て室内に供給されるため、窓を開けて換気するよりキレイだ。省エネ機能も含め、24時間365日使いたくなるエアコンを目指した」(中西氏)。

 四季彩館の新ラインアップは下記の通り。価格はすべてオープンプライスだが、店頭ではボリュームゾーンの「SAP-EX28T」(10畳相当)が20万円前後になる見込み。

製品型番 適用畳数 定格能力(冷房/暖房) 発売時期
SAP-EX71T2 22畳 7.1kW/8.0kW 2006年3月上旬
SAP-EX63T2 20畳 6.3kW/7.5kW 2006年2月上旬
SAP-EX56T2 18畳 5.6kW/7.1kW 2006年2月上旬
SAP-EX45T2 14畳 4.5kW/6.7kW 2006年2月上旬
SAP-EX36T 12畳 3.6kW/4.5kW 2006年2月上旬
SAP-EX28T 10畳 2.8kW/3.6kW 2006年2月上旬
SAP-EX25T 8畳 2.5kW/3.2kW 2006年2月上旬
SAP-EX22T 6畳 2.2kW/2.8kW 2006年2月上旬
価格はすべてオープンプライス


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.