2位 クリエイティブ、“アレ似”なビデオ対応HDDプレーヤー「Zen Vision:M」
5位 「P-TV」で「PSP」はパーソナルメディアに進化する
6位 目の付け所が“シャープ”なタフネスプレーヤー「MP-S200」
7位 HDDを内蔵できるスマートさ――長瀬産業「DVX-700」
8位 “3Dメイドさん”に“立体視PSP”――立体Expoが面白い
10位 東芝、1TバイトのHDDを内蔵した「RD-T1」発表
先週のトップは小寺氏のコラム。海外居住者を対象に、PCとインターネットを使って、日本に置いてあるテレビパソコンで録画した番組を見せるというサービスを行っていた業者――いわゆる「録画ネット」問題に触れた内容だ。
この事例では、「国外に居住しているが、日本国内の放送を見たい」という需要に対してサービスを提供した業者の合法性について判断が行われた(11月15日に知財高裁は抗告を棄却している)。つまり、業者がからむと前述の行為は“クロ”というわけだ。
しかし、小寺氏も述べるように、個人ベースであればシャープの「ガリレオ」や、ソニーの「ロケーションフリー」などを利用する事で、海外にいても国内の放送を見る事は可能だ。ただし、親機を日本国内に設置しておく必要はあり、その置き場は自宅にならざるを得ないだろう(業者に預けてしまうと「録画ネット」と同様の違法性が生ずる可能性がある)。
旧来、放送とは放送される時間に視聴する、生視聴が基本であった。しかし、VHSデッキやDVD/HDDレコーダーの発展と普及は、放送時間にテレビの前で待たなくても良いという、新たなスタイルを作り出した。“録画しながら再生する”というタイムシフト視聴もそうした新たなスタイルのひとつだ。
こうしてテレビは“時間”の制約を越えたわけだが、ADSLやFTTH、802.11xといった高速ネットワーク技術や、コーデックを含めた動画送信技術の発展などによって、テレビは“場所”という制約すら飛び越えようとしている。
「時間の次は場所」という流れは、どうやらテレビだけの話ではないようで、11月末にはソニーコミュニケーションネットワークが「PSP」を対象にしたVODサービス「P-TV」(関連記事:「PSP」でレンタルビデオ――So-netが「P-TV」の本サービス開始)を開始したほか、海外からは公衆無線LANに対応したポータブルMP3プレーヤー(関連記事:Wi-Fi対応携帯音楽プレーヤー「Tao」が今月登場)も登場した。
レンタルビデオショップに行かなくても見たい番組がレンタルでき、CDショップに行かなくても聴きたいMP3をダウンロードできる――次々と場所を問わないサービスが登場し、その利便性を競っている。便利は便利だが、出不精に拍車がかかりそうな気もするのは筆者だけか。
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