シャープの「MP-S200」「MP-S300」は、アウトドアグッズ(登山用具)のカナビラをイメージしたというフラッシュメモリプレーヤー。同社といえば最近ではAQUOSの影響か「液晶テレビのメーカー」というイメージが強いが、PDA「Zaurus」や携帯電話、電子辞書「Papyrus」など携帯機器にも強く、“目の付け所がシャープだね”というように独自色ある製品も多く手がけている。新製品はどのあたりが“シャープ”なのか、早速見てみよう。
新製品は「MP-S200」「同300」の2モデル用意されるが用意される。違いは搭載するメモリ容量のみで、MP-S200は512Mバイト、MP-S300は1Gバイトのメモリを搭載する。本体サイズは36(幅)×87.1(高さ)×15.2(厚さ)ミリ、約52グラム(電池含む)。
外観上の特徴はなんといっても、本体側部に取り付けられているアルミバー。本体左側のバーには開閉できるギミックが用意されており、ベルトループやバッグに直接取り付けることができる。本体はまさしくカナビラ(関連記事)のような質感で、内部は六角形の本体周辺をアルミで囲んだ「ハニカムプロテクト構造」という構造を採用しており、約140センチの高さから落下してもその衝撃を緩和する(落下面がPタイルの場合)。
うっかり手を滑らせてポータブルプレーヤーを落としてしまった……という経験を持つのは筆者だけではないはず。フラッシュメモリタイプならばHDDタイプほど落下に対して神経質になることはないと分かっていても、落としてしまうのはあまり気持ちのいいものではない。
140センチといえば成人男性の胸元ほどの高さであり、一般的な使用の中で受ける可能性のある衝撃(落下)に耐えられるのはかなりの安心感を与えてくれる。ただし、落下に対して同社が無破損・無故障を保証するわけではないので、あまりラフに扱わないようにしたい。
本体の正面には128×32ピクセル(2行表示)の単色有機ELディスプレイを搭載する。大型液晶やカラー液晶を搭載する製品が増える中、本製品のディスプレイは少々小さく・新味にも欠けるが、視認性は高く、単色ディスプレイの無骨な印象はアウトドアグッズをイメージさせる本製品にマッチする。
液晶下部にはアルミバーと一体化するように再生/一時停止、早送り/早戻し、停止、メニューの各キーが用意されている。液晶上部にはホールド、録音、A-Bリピートの各キーが用意されている。
電源は付属充電池(ニッケル水素電池)と単四形アルカリ乾電池の両方が使えるツイン電源方式。普段の通勤/通学には充電池を利用し、旅行などには乾電池を利用するといった使い分けが可能だ。最近ではポータブルオーディオの小型化が進み、乾電池が利用できる製品は少なくなる傾向にあるが、旅行先などでも容易に入手可能な乾電池を使えるのはありがたい。
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