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レビュー
» 2005年12月13日 20時47分 公開

「完全PCレス」は実現するか――長瀬産業「HMP-100」レビュー(2/3 ページ)

[渡邊宏,ITmedia]

 本製品が対応するファイル形式はMP3とWMA。Windows DRMにも対応する。PCを利用する転送ソフトも付属するが、まずは“PCレス”を実現する組込型MusicIDを利用してみる。MusicIDとは米Gracenoteが開発した技術で、曲冒頭15秒分のアナログ波形を分析し、データベースと照合することで曲名/アーティスト名などをマッチングさせる。

 本製品ではCDプレーヤーなどをライン接続した後にメインメニューから「録音」――「ライン入力」を選択、再度録音ボタンを押せば録音が開始される。録音されるファイルの形式はMP3で、ビットレートは16kbpsから192kbpsまでの13段階で調整が可能だ。

photo ライン入力を利用した録音例
photo 録音中にはこのような画面になる。この際、音量ボタンを操作することで入力レベルの調整が可能

 今回はCDプレーヤー(松下電器産業 SL-CT500)から「8823」(スピッツ)、「Beautiful Days」(Fantastic plastic machine)、「YOU STILL BELIEVE IN ME」(The Beach Boys)を取り込んだほか、iPodからも何曲かをアナログで入力してみた。録音中は経過時間のほかL/R入力に対してのレベルメーターも表示され、大まかではあるが状態を把握できる。無音検出による自動曲分割機能も備えており、再生が終了すれば録音は自動的に停止する。

 録音されたファイルは「AUD0001.MP3」「AUD0002.MP3」「AUD0003.MP3」……と本体HDDに保存され、メインメニューの「ライブラリ」から「アルバム」や「トラック」と進めば再生できる。ファイル名が表示されている画面でMENUボタンを長押しするとポップアップメニューに「MusicID」と表示され、これを選択すると「データベースで曲検索する」「携帯電話経由で曲選択する」という2つの項目が現れる。

photo ファイル名が表示されている画面でMENUボタンを長押しすると「MusicID」が選択できる
photo 楽曲を解析中……

 まずは本体HDDに収納されているデータベースを利用してMusicIDを適用してみた。解析に必要な時間は1曲あたり1分程度で、成功すれば曲名やアーティスト名、アルバム名が表示される。データベースには約350万曲分のデータが収録されているが、前述した3曲は該当なしという結果になってしまった。

photo 残念ながらHDD内のデータベースに該当がない場合には、携帯電話の利用して曲検索を行うかを尋ねられる

 それではとiPodから入力した「キミドリ色の世界」(スキマスイッチ)や「Smiley」(大塚愛)、「キミのとなりで」(BoA)、Vertigo(U2)に対してMusicIDの適用を試みたところ、こちらは正確な情報が検出された。どうもHDDに収録されている350万曲のデータは比較的新しい、メジャーな曲を中心に構成されているようだ。

 述べたようにMusicIDによる曲データのマッチングは曲冒頭15秒分のデータ(FingerPrint)を利用して行われるため、自動分割(ファイルの生成)がうまくはたらかないとマッチングそのものがうまくいかない(関連記事 鼻歌からの検索も可能に?――音楽ビジネスを加速させるGracenoteの新技術)。今回の検証でも、冒頭部分の録音開始がうまくいかないケースが見受けられた。

 HDDにデータがない場合には、携帯電話を接続して楽曲データを取得する「MagicSync」を利用することになる。対応端末は同社Webサイトに掲載されているとおりで、NTTドコモ/au/Vodafoneの各3G端末が使用できる。今回はNTTドコモのD901isとauのPENCKを利用してみたが、うまくサーバーに接続することができなかった。

photo 携帯電話と接続。ケーブルは別売

 同社によれば現在、携帯電話利用時の不安定さを解消し、自動曲分割機能の精度も向上させる新ファームウェアの開発を急ピッチで進めており、早ければ12月中旬にも提供開始する予定であるという。いまのところNTTドコモの902シリーズは対応機種に含まれていないが、こちらに対応したファームウェアの提供は次々回以降になる予定だ。

マニアックな作りの添付ソフト「Trans Music Manager」

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