再生画面では、画面下部に常に前後のコマへの移動アイコンとMENUアイコンが表示され、オンスクリーンキーボタンを押す必要もない点はいい。ここでもアイコンが大きいので、画像閲覧に邪魔な場合は、オンスクリーンキーボタンを押すことで逆にアイコンを消すこともできる。この場合、画面にタッチして左右に指をずらすことで前後のコマに移動できる。
ズームレバーを使った拡大再生時も、通常は十字に表示されるアイコンを触れることで画像の再生位置を移動できるが、オンスクリーンキーボタンを押せばアイコンが消え、タッチして指をスライドさせることで画像位置を移動できる。ただ、こちらはあまり感度がよくないのが惜しかった。
また、サムネイル表示は最高で12コマまでで、画面下部にスクロールバー、MENUと左右アイコンが表示される。このアイコンは消すことができないため、3.0インチの大型液晶が生かし切れていないように感じる。スクロールバーを指で操作することはできず、上下スクロールもできない。ただ、サムネイルを指で触れて1画面表示に移動することはできる。
タッチパネルを生かした機能として、1コマ再生中にMENUから「ペイント」を選び、付属のタッチペンを使って画像に自由に描画できるのは面白い。もちろんPCに取り込んで画像編集ソフトを使った方がより高度な作業は行えるが、撮影してすぐに、その場で書き込める点はいい。忘れないうちにメモを取ったり、メッセージを記入したり、いろいろと工夫して楽しめる。ペイントした画像は、VGAサイズで別ファイルとして保存される。
総じて、タッチパネルの使用感はいい。随所に見られる工夫も基本的には好感が持てる。現時点でも、コンパクトデジカメのインタフェースとしてもっと一般的になっていいほど快適で、今後はさらに使い勝手を向上させてもらいたいと感じた。
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