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豊富なプレーヤーで攻勢をかけるBlu-ray Disc陣営2006 International CES(1/2 ページ)

» 2006年01月06日 14時16分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 今年のInternational CESでも熱い競争を繰り広げているのが、HD DVDとBlu-ray Disc(以下 BD)の両次世代DVDだ。開幕前日のプレスデーでHD DVD陣営の筆頭ともいえる東芝が499ドルという低価格のHD DVDプレーヤーを発表すれば、その数時間後にはこちらはDB陣営の筆頭ともいえるソニーがブースで発売予定のBDプレーヤーとBDビデオソフトのパッケージを展示するなど、“つばぜり合い”という表現が似合うほどに競争が過熱している。

 いよいよ開幕した展示会場で、両陣営はどのような製品を展示しているのかチェックしてみた。まずはBD陣営からだ。

 BDA(Blu-ray Disc Association)のブースには多くのBDプレーヤーが並ぶ。展示されていたのは、シャープ/日立製作所/三菱電機/フィリップス/サムスン/パナソニック/パイオニア/LG/ソニーといった各社の製品。一部を除き、レコーダーではなくBD-ROM(BDビデオソフト)が再生可能なBDプレーヤーとして製品を展示してきたことが特徴だ。

photo シャープのプロトタイプBDプレーヤー
photo 三菱電機のプロトタイプBDプレーヤー
photo 低価格BDプレーヤーになると目されているソニーの「Playstation 3」

 昨年のInternational CESやCEATECでもBDAのブースでは各種機器の展示を行っているが、レコーダーの展示が多く、これほどまでにプレーヤーが大量展示されたのは初めて。米国では日本よりプレーヤー(再生機専用機)に対する需要が見込めることから、各社はプレーヤーから市場へ投入する方法を選択したようだ。

 ただし、「この低価格でBDビデオが楽しめます!」というアプローチをとる企業は少ないかもしれない。パイオニアは高級商品に付ける「ELITE」というブランドネームをBDプレーヤーに冠しているほか、ある国内メーカーは「価格は未定だが、AV製品として存在感のある製品として投入したい」とコメントする。

photo フィリップスのデモ機。これまでにもBDAの会合などで展示されていた
photo フィリップスが市販を予定しているBDプレーヤー「BDP-9000」。こちらはBDAブースではなく、会場内の同社ブースに展示されていた。今年下半期の出荷が計画されており、価格は「競争力のある価格」(同社)
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