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23ミリの衝撃! 2つのレンズで超広角を実現――コダック「V570」レビュー(3/5 ページ)

» 2006年01月10日 10時58分 公開
[小山安博,ITmedia]

撮影はオートかシーンモード

 撮影機能はいたってシンプル。中心となるのはオートでの撮影で、露出補正、ISO感度、ホワイトバランスといった基本的な撮影機能のみが変更可能。このあたりはV530から踏襲されている部分で、電源ボタン、オート/シーンモードボタン、動画ボタンが並び、どれを押しても電源が入り、電源ボタンとオート/シーンモードボタンではともにオートモードで起動する。そのため、シーンモードを使う場合は、いずれかの方法で起動して、改めてオート/シーンモードボタンを押す必要がある。

 また、電源をオフにすると、撮影設定がクリアされる点も従来通り。露出やISO感度、ホワイトバランス、連写、セルフタイマーなどの設定はすべて初期設定に戻ってしまう。撮影ごとに誤って前回の設定のままで撮る、というミスは防げるが、設定を細かく変更して撮影する場合は少々手間だ。

photo 撮影時のメニュー画面。ISO感度やホワイトバランスはさらに次の画面に映らないと選択できない。このメニュー配置は相変わらずで、少し疑問を感じる部分。メニューのデザインはよくなった

 よく使う設定があればシーンモードの「カスタム」を使えばいい。このモードであれば設定を記憶してくれるので、同じ撮影シーンであればISO感度やホワイトバランスなどを固定するためにカスタムを使えばいいだろう。

 操作性としては十字キーの左右でダイレクトに露出補正ができる点がいい。露出補正はカスタムをのぞくシーンモードでは利用できず、オートモードでのみしか変更できないのは残念。また十字キー上では画面表示モードの変更が割り当てられ、通常表示に加えてアイコン表示なし、ヒストグラム表示などが選べるが、表示されるのは基本的な項目だけで、シャッタースピードや絞りなどは表示されない。撮影した画像のシャープネスを判断して手ブレ警告アイコンを表示させることも可能だ。

photo リアルタイムヒストグラムの表示も可能だが、シャッタースピードなどの表示がないのは残念

 十字キー下ではマクロ/遠景のモード切替ができる。ただしウルトラワイド時はパンフォーカスのため下キーを押しても警告表示が出るだけだ。

 シーンモードは22種類だが、パノラマ撮影モードが2種類追加されており、それ以外の20種類はV530と同等だ。用意されたシーンモードはポートレート/スポーツ/遠景/マクロ/夜景ポートレート/夜景/スノー/ビーチ/書類/花火/フラワー/マナー/美術館/セルフポートレート/パーティ/チャイルド/逆光/流し撮り/キャンドルライト/サンセット/カスタムの20種類。

photo シーンモードはアイコンが並び、一言の解説も表示されるのが分かりやすい。アイコンデザインはV530から少し変更されている

 シーンモードではAFモードやホワイトバランスなどは自動設定されるが、逆にユーザー側が設定できる項目は少ないが、パンフォーカスのウルトラワイドとともに、構図だけに集中して手軽に撮影するためのカメラ、と考えればいいだろう。

体験すれば分かる23ミリ+パンフォーカスの楽しさ

 画像の再生は、起動後に背面のreviewボタンを押す。画像の再生中でもシャッターボタン半押しで素早く撮影モードに移行できる。電源オフの状態から、再生モードで起動することはできず、いったん撮影可能状態になってからreviewボタンで再生しなければいけないのは従来通りだ。

photo 1コマ再生。ヒストグラム表示や手ブレ補正アイコンなどが表示できる

 1画面表示状態でズームボタンで拡大表示、十字キー下でサムネイル表示に移行する。十字キー上で画面表示切り替えで、ヒストグラムやファイル名、手ブレ警告アイコンなどが表示できるが、相変わらずシャッタースピードなどの撮影情報は表示されない。ズームボタンをワイド側に押してもサムネイル表示にならず、十字キー下を押さなければならないのは少し独特なところ。サムネイルは1画面9コマ表示のみ。

photo サムネイルは9コマ表示のみと少し物足りない

 また、menuから「表示順」→「日付」と選ぶと撮影日ごとに画像をグループ化し、その日付の写真だけをサムネイル表示させることもできる。カレンダーとは少し異なる見た目だが、機能としては同等だ。

photo 日付別表示。これで日付のグループを選ぶと、その日に撮影した写真だけを閲覧できる

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